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アート

めんどくさいな・・・と思う理由

yukanee

最近の私が振り返って思うことと、今もまだ残る「依存の際に出る癖」を振り返って思うこと。

会社員時代の口癖

私が何度か書いているので読んでくださっている方の中にはご存知の方もいるかもしれませんが、私は会社員時代の心の中でよく呟く言葉が「どこか遠くに行きたい」でした。

どこか遠く。ここじゃないどこかに行きたい。

これは「本当に行きたい場所がある」ではなく、「逃げたい」と同じ意味だと気づくまで私は本当にいろんなところに行きました。贅沢を自分に許す!っていうご自愛と掛け合わせていい旅館やいいホテル、貸切の宿、離島。

日本のいろんなところに行きました。でも会社に戻って数日すれば(下手したら午後には)「どこか行きたい・・・」って心の中でいうようになりました。 

最初は「昨日の温泉よかったなー!」「ご飯も美味しかったし夫との時間もたっぷり取れて幸せだったなー」って思っていたはずなのに。

気づいたら、だんだんとそれにも慣れて「楽しかったけど、結局ここで嫌なことやらないとお金にならないんだよね。」って気持ちから会社に戻ればうんざりでした。

当初は「こんなすごいところに泊まったのー!」ってワクワク話すことも楽しかったし、それをワクワク聞いてくれる相手にも嬉しかったのに、だんだん周りに対して「なんか幸せアピールみたいで嫌な感じなんだろうか?」と気にしたり。

そのうち旅行先ですら「どこか行きたい」って心の中で思うこともありました。

今、来ているのに。今、すでにいるのに、逃げ出したい。

それは私が自分の心をいかに閉じ込めていたのか?それを物語っていたわけですが、その当時の私は全く理解できていなかったんです。

面倒だなと感じていた理由

最初の頃は、自分の気持ちに気づいていないことに気づかず、「やりたいことがこれじゃないのか。それとも、慣れが出始めたということは、さらにもっと上を目指すことで収入の枠を増やすってことじゃないの?」と思うこともありました。

慣れるという人のコンフォートゾーンを抜けるためには、さらにその上を目指していく。

これも1つの方法でもあると思うんです。特に目標達成型やお金を稼ぐ才能を伸ばしたい時にはこれも結構有効だったと思っています。

なので、「もっと働き方を見直して、さらにご自愛力も高めるんだ!」と思って進めることにしました。その後、しっかり年収もUPして、ボーナスも自分史上「こんな数字がもらえる日なんて来ないだろう」と諦めていた額をいただくこともできました。

でも。なんだか楽しくない。エステも、旅行も、映画を見たり、高い服を買うことも、ジュエリーを買うこともできるようになったのに、楽しい!!っていう持続時間が少ないのはなぜなのか。

私は本当はちょっとわかっていたんです。でも見つめるのが怖かった。

それは「誰かと一緒に楽しむ時間にお金も時間も熱量も使えていないからだ」ってことに。

めんどうと感じても動けない理由

誰かと一緒に楽しむ。

実はこれ、自立しすぎている人にはなかなかハードルが高いんですよね。

何のハードルが高いかというと「そもそも楽しみたい人がいない」という理由が出てくるから。

仲良くしたい人には自分から近づくことも厭わないけど、向こうから強引に「〇〇やろうよ!」って言われるとちょっと嫌だなっていう警戒モードが静かに発動し出す。

だから「楽しそう」って頭でわかっているし、いけばそれなりにそつなくこなす私のこともイメージできるのに「なーんか行きたくない。」って思ってしまう。そしてその「なんとなく」には原因がありません。いや、厳密にはあるのですが、「遠いから行きたくない」とか「メンバーがいや」とか「金額が思ったより高い」とか「場所的に何があるの?(よくわからないところに行く理由がない)」とか。そういう「一見理由っぽいこと」はあるけど、それが「絶対に嫌なこと」でもないから、「これじゃない?」って人に言われても「うーん・・・まあそうかなー?」みたいな気持ちになって、よくわからない。

でも「行きたくないことだけは明確」なんですよね。だから「仲良くしたい人じゃないからまぁいいか」ってことで数回行った後は静かにフェイドアウトするか、そこからなんとなく足が遠のいていく。

めんどくさいって「使い勝手がいい言葉」

はっきりとした明確な意図を持たない「なんとなく嫌なこと」はめんどくさいっていう言葉でていよく自分の中で処理できたりするんですよね。

なんとなくめんどくさいからやりたくない。

かつては小学校の宿題に対しても使っていたし、親から「あれしなさい!」って言われるたびに「めんどくさいな」って言葉でイヤイヤやる癖はついたから、できないことでもない。でもできることだからといって、やりたいことでもない。

この迷宮入りみたいな感情はカウンセリングでも「主訴」として伝えにくいから、なんとなく「こんなこと言ってわかってもらえるんだろうか?」って思いやすいんですよね。

そもそも私がわかってないんだもんって思うからこそ、人に話すまでのハードルも高くなる。

「最近なんかモヤモヤするんだよねー」と友達に言ったところで「私も〜」って言われれば、「そうだよねー」って言って終わらせれるほど、深刻でもない。でもずーっとそのモヤモヤはあなたの心に居座っていないでしょうか?

次の記事では「モヤモヤの複雑さ」を紐解いていきたいと思います。あなたがなぜモヤモヤして、それを解決したいと思えないのか。読んでみるともしかすると、あなたのモヤモヤの原因も見えてくるかもしれません。

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