【ココロノマルシェ】主人に責任感で一緒にいると言われました。
ココロノマルシェに寄せられたご相談
主人に愛情は半分以下、責任があるので一緒にいる。死ぬまで一緒にいるけれど、ゴールがわからない事が辛い。と言われました。
結婚して21年目です。原因は、私のきつい性格と、人の意見を聞かない事、何事も白黒つけたい事が主です。きつい性格とは、主人とケンカ(一方的に私が主人に対する直して欲しいところを伝えている)の時に正論で追い詰めてしまうところ、人の意見を聞かないとは、主人の考えを聞いて分かろうとするのではなく、私と考えが違うと主人が無理やり納得するまで私の意見を押し付けてしまうところです。
そして白黒つけたい正確なので、悪いのはあなたですと認めさせようと追い詰めてしまうところです。
主人に私の気持ちを分かって欲しいと必死で主人がどう思うか考えていませんでした。こんな事を繰り返しているうちに、主人は5年ほど前から私に気持ちが無くなってしまったそうです。主人の気持ちを知ったのは、やはり私の辛い気持ちを分かって欲しいと話をした時です。
今までは全く主人の気持ちに気が付かず、仲のいい夫婦だと思っていました。主人も外出した時は手を繋いでくれたり、家にいる時もずっと側にいてくれていたので主人の気持ちを聞いた今はショックでパニックになっています。主人にも泣いてすがってしまいました。
主人の事が大好きで、嫌われたくない、分かって欲しいと思ってしていたことで主人を追い詰め愛情を減らしてしまった事に後悔ばかりが募っています。
私の性格を必ず直して、主人の気持ちが少しでも楽になり夫婦生活が続いていくように努力すると主人に約束しました。
私の嫌な部分を直し、執着を捨て、私の楽しんでいる姿を見せれば主人が楽になると理解しています。
でも、主人からその話を聞いた時から主人の態度がよそよそしくなり、寂しく涙いてしまいます。泣くことでまた主人を追い詰めている事もわかっています。楽しむ事と考えても今まで主人と一緒に居ることが楽しい事だったので、どうやって楽しんでいいのかも分からず、ただ寂しさと気持ちがもっと離れてしまうことの不安しかありません。
どのように気持ちを整理したらいいのかわかりません。
どうかアドバイスを頂きたいです。よろしくお願いします。
パンさん
まず、自分の気持ちから見ていきませんか?
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
今回、突然のパートナーからの話に驚かれたと思います。
ご自身の今までの行動を振り返り、どうにかしようともがいて苦しくなっていらっしゃることも文章からよく伝わってくるし、今のまま「まず何をしたらいいのか?」と焦るお気持ちも理解できます。
まずは「これからのためにどうしたらいいのか?」ではなく、今の自分の気持ちに寄り添っていきましょう。
これからの2人のために、というのはもちろんなくす必要はないのですが、まずは少しそれを当面の目標からは横に置いて、自分の今に足をつけていく(グラウディングしていく)ことから始めてみませんか?
ショックなこと、突然の大きな心理的変化に人の気持ちは簡単に大きく足場を崩してしまうことがあります。それだけ大きな変化だとも言えるのですが、私たちはつい「ここは危険だ!じゃぁどうする!?」と先のことに視線を移してしまいがちです。
でもまず足場を固めないと、その先に蹴り出して進むことは難しいんです。どれほど蹴り出しているつもりでも足が地面をしっかりと捉えていないと、空を切るばかりになってしまいますので、まずは足を地につけるために「イマココの私」に集中していきましょう。
パンさんが夫にわかって欲しい!と思ったのはどうしてだろう?
自分の性格を直す、悪いところを直すといっても、まずどうしてそうなってしまうのか?を見ていないと、ただ我慢して悪い癖を押さえ込むという力技に出てしまい、
我慢した気持ちの行き場を押さえていても「解消される」ということはありません。
なので、まずどうしてこういうことをしようとするのか?について、自分と向き合う必要があるんですね。
- 人の意見を聞かない
- 白黒つけたい
- 正論で相手を追い詰めてしまう
- 相手が納得するまで自分の意見を押し付けること
これらは、パンさんがご自身でも書いていらっしゃるように「主人に私の気持ちを分かって欲しいと必死」だったんだと思うんです。
でもどうしてそこまで「自分の意見にこだわってしまうのか?」を見ていかないと、正論を押さえ込む、相手の言いなりになる、自分のことはいわないと、真逆にハンドルを切るだけで、
自分が本当にパートナーに伝えたいことが見えてこないんですね。
そしてこの気持ちは気づいてあげない限り、感じることができないのでなかなか解消されにくいということになります。
なので、「なぜ私はそこまでして自分の意見をパートナーにわかって欲しい、受け入れてほしいと思うんだろう?」ということをみていくことで、「相手に求めているもの」が見えてきます。
自分の意見にこだわるようになったきっかけは?
ここでパンさんがどうしてそう思うようになったかを探す時に、過去の同じような経験がなかったか?をみていきたいのですが、パンさんがご自身の実家での様子はいかがでしたか?
- いつも父親の意見が絶対で自分の意見を聞いてもらえなかった
- 母親は父親の言いなりで自分の意見を父親の前で話すことはなく、子供に対しては本当はこう思うと文句を言っていた
- 母親にこうしなさい!これ以外はダメよ!と強く決めつけられてきていたので、犯行することができない息苦しい時代があった
- 兄弟と比べられていつも自分は否定されてきた
- 自分の意見を否定されることが多く、誰も私の意見なんて聞いてくれてないんだと思っていた
など、幼いときから自分の意見を受け入れてもらえない環境にあった場合、「パートナーであるあなたくらいは私のことをわかってよ!」と譲れないことがあります。
パンさん自身はどうだったでしょうか?もちろんこれに限らず様々なケースがありますし、もしかすると学校でのある出来事が引き金になり、「自分の意見」というものにこだわるようになったのかもしれません。
その辺りをじっくりみていくことで、「なぜこんなに自分の意見にこだわるのか」が見えてくるかもしれません。
自分の気持ちを吐き出す場所を別に持っておく
パートナーとの心理的距離は「他人」と言う始まりの位置から、どんどん近づいていき一番近いところであれば、自分に限りなく近い部分まで近づくので、つい自分と同じだろうと考えて、相手を見てしまうことも少なくありません。
相手は自分と違う人だと言うことは頭で理解していても、心としては「それでも同じような思いでいてくれているはず」と思うこともたくさんあります。
なので、つい「私の言いたいことわかるよね?共感してくれるよね?」と相手に期待してしまうことがあります。
- 他の誰がわからなくても、あなたならわかってくれるよね?
- 私と一緒にずっといるんだし、もう私がどういう考え方してるかわかって対応してくれるよね?
- 私が嫌なこと嫌いなことはしないで、守ってくれるよね?
無意識にそんな風に相手に期待してしまうと、それがうまくいかなかった時、「どうして?なんでわかってくれないの?あなた以外に私をわかってくれる人なんていないのに!!」とばかりに責めたくなってしまうこともあると思うんです。(私もかつて、夫に対し、そんな気持ちをぶつけたこともあります。つい近くに長くいるパートナーにそういった依存心をぶつけてしまうと言うことはあることだと思います。)
でも、パートナー以外にも話をわかる人を持つ、パートナー以外にも安心して話せる場を持つことで、これらパートナーへの過度な期待や、パートナーにのみ出してしまう依存心を軽減することができると思います。
また、他の場所で気持ちを話すことは自分の気持ちを整理する上でもとても有効だと思います。
長年夫婦として暮らしていれば、少なからず「暗黙の了解」とも言える、ルールのようなものができている場合がありますが、カウンセリングやお友達と話をしている時は、それを一つ一つ振り返ることができるんですね。
説明をする必要が出てきたり、「どうしてそう思ったの?」と言う質問をもらうことで、今までの当たり前を疑う余地が生まれます。
そこから「無意識に相手に求めていたものがなかったか?」と言うことが見えてきたりもします。
もし私のカウンセリングに来られたとしたらこんなお話をお聞きすると思います。
今回のご相談文の中で少し気になった部分があるのですが、今回の夫の気持ちが離れた原因について、パンさんとの話し合いの中で夫さんからそう言われているのでしょうか?
それとも、パンさんが「これのことじゃないか?」と思われたのでしょうか?
私のカウンセリングであれば、その辺りもお聞きさせていただくかなぁと思います。
- 夫さんには実際なんて言われたのか(それとも雰囲気だけだったのか)
- 普段の夫さんはどんな感じの方なのか
- 夫さんは手も繋いでくれていたのにどうして急にそういう話題になったのか
- 夫さんは他に普段どんな話をしているのか
- どうして自分の楽しんでいる姿を見せることが夫のためだと思ったのか
- 執着とはどの部分を指しているのか
- 私の嫌な部分はどんな時に出ることを指しているのか
などを聞いてみないとわからないなぁと言うことがあるんです。
カウンセリングでは、客観的な要素を持ってお話をお伺いするので、もしかすると「なんでわからないんですか!ここを見たらわかるじゃないですか!」と言いたくなるのかもしれません。
でもそれも踏まえて「自分の気持ちを表現し、理解してもらう」と言うことを意識してお話していくことで、ご自身の頭で描いていることと心で感じていることをつないでいくんですね。
なので、私のカウンセリングであれば、その辺りのお話を聞きながら、「どうしてそう思ったの?」と言う部分を色々お聞きしたいなと思います。
その方がぐんとこれから行う「自分と向き合う」と言うことが深くなるから。
ここが大切なところなんです。大きな変化に対応するためには頭のみを使うのではなく、心も柔らかく対応できるようにふかふかにしてあげる必要があるんです。
ちょっとお話してみようかなと思われましたら、下のお問い合わせフォームからお問い合わせくださいね。
ショックなことが起きるとつい頭を使って戦略を立てることが普段の行いで習慣ついていますが、実は心のあり方を変える方がスムースにことが動き出すことも少なくありません。その場合、思っていた筋肉とは別のところを動かしているような、「本当にこれであってるの?」と思うことがあると思いますが、そこはカウンセラーに質問しながら自分が今何をしているのか?を頭と心で理解を深めていきましょうね。