【ココロノマルシェ】中々これといった落ち着ける仕事がないことと、人間関係
ココロノマルシェに寄せられたご相談
今回初めて送らせていただきました。
色々あってアレもこれもとなってしまっているのですが、ご相談させていただきたいです。
今の職場内の雰囲気はいいのですが、とても馴染めません。一番最初はどんな雰囲気か察して合わせるようにできるんですが、すぐ疲れてしまいます。徐々に自分を出せなくなって、挙句自分から自分の殻に閉じこもってしまいます。やっとのことで出してもあまり理解されずに、挙動不審な感じになってしまったり、ちょっとした言動にビビってしまいフリーズしてしまいます。
また、この職になるまで転々としていたのですが、主に接客業で前職はアロマセラピストでマッサージをしていました。技術をこつこつ伸ばしていく職種につけたなと思いきや店が閉店したり、それ以前にも接客も施術も常にバイタリティーに不安を抱え続け、収入も少なく、その後何店か応募するも(そもそも田舎でもありセラピストの求人が少ない泣)不採用だったり力が足りなかったりと、泣く泣く断念した上色々と自信をなくし、現在は正反対な事務職にいます。この仕事では収入が上がり力仕事じゃないのはいいのですが、言われてるほど簡単なお仕事じゃなくてヒーヒー言ってます。今まで感覚よりのお仕事だったので急に文字を見る仕事、かなり身体の使う場所が違います。
職場の雰囲気は良好なのですが、私自身はなんとなく浮いてしまって1ヶ月目ですが合わせるのも難しくなっており、困っています。さっさと辞めるに限るな、とおもっているのですが、今現れてる過干渉のお局さんとか、母祖母(私自身の内面にも 笑)にそっくりだし、ここでちゃんと向き合ったほうがいいのか?とも思うところもあり…かといって楽だけど続けたくない仕事であるのは確かだし…そもそもなんのジャンルを探せばいいのか考えていても中々これといったしっくりくるものが来ずです。全然身動きが取れなくなっちゃった感じなのでついに(?)ご相談させていただきました。
過去のことを少し書くと、父は経営者で母はなんというか、自分の個性に自信を持ってる感じの人です。おそらく父は母に支えてほしかったのかもしれませんが、私が物心ついたときには既に夫婦喧嘩が日常茶飯事でした。家の中でいると気が重く、ウォークマンやゲームの世界に現実逃避していたように思います。また、母方の祖母によく色々な場所へ連れて行ってくれていたのも救いで、おばあちゃん子です。両親は私が中学生の頃離婚しています。私は長女で下に発達障害と診断された長男と、末っ子に次女がいます。その後きょうだいは母に引き取られ私も母を選び生活してました。
書いていて、あぁ〜今の状況は昔の家の中とそっくりだぁ…と思います。なんでまた今更(というわけでもないけど;)選んじゃったのでしょう。
最初は休み休みやろう、と思えていたのですが、徐々にそうは思えなくなっており、何度か休暇を取っているのですがそれもしづらくなってきています。私はどこで無理をしているのでしょうか。
幹乃さん
周りを察する能力が高いことは素晴らしいことです。その察する能力は自分にも使えるともっと楽に過ごすことができます。
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
幹乃さん、ご相談ありがとうございます。
元々セラピストのお仕事もされていたということで、そこからの事務職はかなり勝手がちがうと感じられていらっしゃるようですね。
セラピストのお仕事だと、お客様の体に触れたり問診などの記載から、相手がどうして欲しいのか、どこをどうしたいのか?ということを問診や相手の体のボディーメッセージ、筋肉の硬直や体勢、仕草などから読み取りながら施術されていくんだと思います。
そのとき「察する力」は大切ですし、常にその時のお客様お一人のために集中して使うこともあったかもしれません。
一方で事務職は1対多であることが多く、あれこれ気を回しているとそれだけで疲れてしまうことも多いのではないでしょうか?
お書きになっていらっしゃる通り、文字を扱う、文書やデータ内容を理解し読み解き整理するという能力なども同時に使うことになり、それが「今までと違うところを使っている」と思われる部分にもなっているのかもしれませんね。
その察する能力が高い方はそもそも「自分以外の他者に才能を使う」という形で才能を発揮する方が多いのでどうしても「他人軸」になりやすくなります。すると「自分の幸せは相手次第」となりやすくなるので、頑張っている割に幸せを感じにくいということが起きやすいんです。
そんな察する能力は本来自分にも使える、という視点でお話をさせていただきますね。
職場の雰囲気はいいのに「馴染めない」と感じるとき、チェックしてほしいこと
職場の雰囲気はいい。
そういうと「いいところに勤めているんだね」「よかったね」など、周りからの声も安心したようなフレーズや、「いい職場」または「働きやすい職場」という認識を持ちやすいと思います。
ただ、そういう職場であっても「馴染めない」と感じるなら、それはあなたにとっての「働きやすい職場ではない」ということであり、「全体の雰囲気はいいけれど、自分には合わない職場」であることは分けて、認識しておく必要があると思います。
どうしてこのようにお伝えしているか?というと、いい職場、働きやすい職場という基準について「世間一般的な」という場合と、「自分にとって」という場合があるからです。
今は働き方改革などいろいろな政策もあり、「残業時間についての規則」や「有休消化」についての規則などもしっかり決められている会社が多いですよね。
私は40代なので、20年前の入社時代はまだまだそういう規則もなく、「結婚したら退職」「妊娠したら退職」という女性もたくさんいて、そちらの方が主流な時代でした。
なので、その時の「世間一般的な」いい職場というのは、今とは違うんです。
その当時の一般的な職場は社員の女性の勤務歴は10年に満たないケースが一番多く、入れ替わりが激しい分、個人の能力よりも「誰でもやりやすく、引き継ぎしやすい仕事」を担当させることが多かったでしょうし、またそうでないと会社として回らなくなるという側面もあったと思います。
つまり、20年前くらいまでの「世間一般的にいい職場」というのは今と大きく違うわけです。
じわじわと「もっと働きたい」「もっと自分のスキルを向上させる仕事や責任を伴う仕事をやってみたい」「長く働きたいから子育て期間について対応できる制度を設けてほしい」という声に応える形で、試行錯誤しながら今の制度が整っていきました。(整ったのか?ということについては、まだまだこれからという部分も多いと思う方もいらっしゃると思いますが、少なくとも認知や制度の浸透については大幅に進んできたと思います。)
そんな風に「世間的にいい」というのは、時代によって変化もするし、時に振り返れば真逆なこともあるんですよね。
その時のいろんな状況に合わせ変化していくわけですが、それが必ずしも「自分の幸せ」の基準と合致しているか?というとそうでもないと思います。
「私は体力に自信もあるし、タフなので、この仕事を最後までやり遂げて帰りたい。だからもっと残業したいし、もっと会社で仕事したい。」
「私は元々体力に自信もないし、在宅勤務になって初めて私の働きやすい形ってこれだったんだ!ってきがついた。」
「若い時はそれなりに仕事も遊びも夜通し続いてもなんともなかったけど、この年になるとあれこれ言われても正直ついていけない。もっと簡単で黙々と作業するタイプの仕事に代わりたい。」
など、それぞれの自分の働きやすさや、こうだと働きやすくて嬉しいのにな!って形ってさまざまあると思うんです。
まず幹乃さんのその形がどういうものなのか知ることが大切になってきます。
自分にもっと関心を持つ
察することを才能として持つ方の場合、つい他人に向けて察するということを使いがちです。
それは元々持っている勘の良さだったり、環境上育まれたものだったりと様々ではありますがいずれにしても「自分以外の誰か」に対して使うことが多いと思います。
ただそうすると、見えてしまう、わかってしまうが故に「他人の動向に合わせて自分の動向を決めてしまう」という他人軸になりやすくもなってしまいます。
そのときに「あ、今私他人軸になっているな」と気がつくだけでもその後の行動については変化が出てくることもあるのですが、そもそもどうして他人軸より自分軸を勧められるのか?についてここでもお話をさせていただきますね。
他人軸である場合、行動する基準が「相手」になるため、「相手が喜ぶから」「相手が不機嫌にならないから」「相手が・・・」と、主語が相手になってしまうんです。(恋愛だとここが「彼」になっていたり、仕事であれば「同僚」「御局」「上司」「社長」「後輩」など周囲の人が入ります)
こんな風に主語が他人である場合、「その相手がどう思うか?」が基準になるため、うまくいっても「よかった怒られずに済んだ。」という安堵を得ることはできても「自分が満足したか?」というとそこについては行動の目的に入っていないのでそもそも「満足する」ことすら見てなかったということも少なくありません。
またうまくいかずにあれこれ気を回したのに怒られたりすると「あれだけやってもダメだった」と自分の安堵も得られず、また自分のやりたいことをやったわけでもないので、満足ももちろんありません。むしろ「自分は相手に評価されないダメなやつだ」という自己イメージを強化しやすくなるんだと思います。
一方自分軸では行動する際の基準は「自分がどうしたいか?」なので、相手の反応の方が目的に入ってこないことになります。
相手がどうであれ、私はこうしたかったからやってよかった。やれてよかった。という満足がベースになるので、自分のやったことに対しての達成感やうまくいかなくても「次にどんな風にやればうまくいくだろうか?」と自己イメージを損なうことなく、次に繋げやすくなるんです。
それは自分の満足が行動の目的になっているからなのですが、「自分が満足するためにどうすればいいか?」ということを目標にしているので、自分が「満足するかしないか」しか、ないんですね。
ここで自分の満足するために相手の反応を気にしないことについて、私はとても大切な視点があると思っているのでさらに少しだけ付け加えさせていただくとすると、
どうしても「相手の反応がどうしても気になる」というのであればそれを組み込んでもいい
と私は思っています。
ここについて
- 必ず自分一人でやらないこと
- 自分の本音とつながった上で決めること
という2つの要素は絶対に外してほしくないのですが、「自分の幸せを突き詰めた結果、他人にも笑ってほしいし、自分も笑顔でいたい」そう思った場合は、相手の反応を自分軸に組み込んでいいと思っています。
ただ、闇雲に「自分の幸せは他の人の笑顔です」とやってしまうと、結局他人軸に戻りやすくなってしまうし、かといって「私のことを大事にするから他人なんてどうでもいい」とやってしまうと、途中で断念する形になりやすいかったり、職場の中でさらに孤立を極めてしまうケースも出てきます。
なので、自分の幸せはなんだろう?ということに自分自身で目を向けていくということは日々の習慣として持って欲しいのですが、「自分の中に相手の反応を気にしないようにする」という言葉については、この言葉の持つイメージをよくよく理解した人にサポートに入ってもらいながらやってもらうのがいいと思います。
自分の居場所を作っていく
自分に関心を持っていくということを進めていくと、「自分は何が心地よいと感じるのか?」ということについて、わかってくることもあると思います。
- シャンプーはどのメーカーの香りが一番好きなのか?
- 肌に触れる生地はどんな手触りのものが好きなのか?
- よく目にする写真は田舎の風景よりビルの方が好きか?山と海ならどっちが好きか?
- 音楽は晴れた日と雨の日で聴くものが変わるのか?
- 疲れたとき、口にしやすいのは甘いものなのか酸っぱいものなのか。それはチョコレートなのか果物なのか?
- 何をしてる時に一番開放感を感じているのか?
- ぼーっとするってことはどんな時にやっていることが多いのか?
- 温泉が好きなのかスーパー銭湯が好きなのか?
- 休みの日は遊びに行く方が「休みだー!」って思えるのか、家で好きなことに没頭している時の方が「休みだなぁ」って思えるのか?
そんな風に自分の好きなものがわかってくるとそれをコツコツ集めていて欲しいんです。
自分の部屋の中を好きなものでコツコツ巣作りするイメージですね。そこが最初の自分の居場所になると思います。
私は世界中のどんな人より「布団が理想の彼氏だ!!」と豪語していた時代がありました笑。
それは「どんなに疲れていても、どんなに泣いていても、どれだけ怒っていても、どれだけ喜びを爆発させても、自分を包んで休ませてくれる場所」がお布団の中だったから。
なので今でも家財の中では布団にかける情熱は高い方です笑。
それくらい「ここは自分の誰にも邪魔されない居場所なんだ」というものを持つと、そこに帰ればホッとする、受け入れられているって感じることができると思います。
私のお布団はシーツの手触りも、軽さも柔らかさもボリュームも大切にしています。
夏はサラッと涼しくてそれでいてある程度ふわっと厚みがあるもの、冬は軽くて温かく肌が弱い私の顔や首に触れてもチクチクしたりせずにしっとりと触れるもの。
そんな風に自分の好きな手触りや感触だけじゃなく、重さ、温度、抱きしめて寝る時のボリュームなどにも「これがいいかな?」とあれこれ触って比べていったんですね。
そうやって自分の居場所を作っていくということは「自分の居場所を自分で作れる」という自信にもつながっていくと思います。
自分を無条件に受け入れてくれる場所をまず自分の身近なところに一つ作ってみてはいかがでしょうか?
もし今「部屋は自分にとって満足しているものです」とおっしゃるとしたら、さらにそれを細部までこだわってみてもいいかもしれません。
そしてその出来上がった部屋や出来上がった空間に帰るたびに自然と笑顔になる場所を持ってみてください。
まずそこで自分を癒す日々の時間をとりながら、「自分にとっての幸せってなんだろう?何が好き?何が嫌い?」と察する能力を自分に使ってみてください。
その後で「自分軸を整えるために、どうしてここが引っかかるのかな?」と思う部分が出てきたら、カウンセリングを使って自分の気持ちについて深く見つめていくのもいいと思います。
そうしていくときに「相手と自分の線引きの仕方」をカウンセリングやセミナーを通じて作り方を学んでいくとスムーズに自分軸について確立しやすくなりますよ。
私の大好きなお布団。数年前に買い替えるまでは結婚当時に母が購入してくれた嫁入り道具の一つでした。結婚当時は私の望む結婚式の形を作りたくて親に口出しされたくないから!と全てのお金を二人で溜めていたのでこのお布団だけは唯一の嫁入り道具と呼べるものでした。それを15年以上使っていた私。そんな思いれももしかしたら知らずにお布団に込めていたのかもしれませんね。