責任感が強い人ほどイライラが増える理由
責任を持って物事に取り組むことは、あなたの誇りであり強みのはずだった。
でも気づけば、周りの「無責任さ」が目に入るたびにイライラして、そのエネルギーで自分をさらに追い込んでいる——そんな消耗の仕方をしていませんか?
無責任な人と働くと自分に厳しくなる?!
チームで動いていると、こんな場面に出くわすことがあります。
進捗報告がない。ミスを謝って終わり。電話対応が会社の顔だという意識がない。
「なんでこんなに無責任なの?信じられない」
自分なら進捗は必ず報告するし、ミスはメモと手順確認で防ぐし、そもそも社会人として当然のことができないってどういうこと——そんなイライラが頭の中をぐるぐるする。
でも、そのイライラを抱えながら仕事をしているうちに、気づかないまま自分にも厳しくなっていることに気づいているでしょうか?
「私がミスしたら、あの人と同じになってしまう」
「あんなに批判していたのに、自分ができていないなんて恥ずかしい」
誰かへのイライラが、いつの間にか自分を監視するエネルギーに変わっていく。これは責任感の強い人ほど、陥りやすいパターンです。
「私は違う」——その言葉、誰に向けていますか?
実はこのイライラの奥に、こんな気持ちが隠れていることがあります。
「私はあの人とは違う」「自分はちゃんとやっている」——それを誰かに証明したい。
だから相手の言動が、仕事中もずっと視界に入ってくる。何をしていても気になって離れない。イライラしたくないのに、目が向いてしまう。
それはあなたが意地悪なのでも、器が小さいのでもありません。
ここで少し立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
「もし自分が責任を果たせなかったら、どうなると思っている?」
- 周囲に迷惑をかける
- 大人として恥ずかしい
- お給料をもらう資格がなくなる
それ以外にも出てくるものがあれば、ノートに書き出してみてください。
「ありえない」「とんでもないことになる」と感じることが起きたとき、あなたは本当は何が怖いのでしょうか?
その怖さの正体が、イライラの本当の根っこにあります。
イライラのループから抜け出すために
責任ある行動を取ることは大切です。でも責任に縛られすぎて、自分の言動を逐一見張っている状態は、じわじわと消耗していきます。
そして人は疲れてくると、イライラしやすくなる。
イライラのループから抜け出すには、逆説的に考えてみることが一つのきっかけになります。
「自分が無責任になったら、私はどうなると思っているんだろう?」
その問いの答えの中に、長年あなたを動かしてきた信念が隠れています。それは幼い頃から「頑張らなければ価値がない」と感じてきた経験と、つながっていることもあるかもしれません。
頭でわかっていても、一人でそこに辿り着くのは難しい。自己分析を重ねても、なぜかパターンが変わらないとしたら——それはあなたの力が足りないのではなく、一人で扱うには限界がある領域に入っているサインです。
カウンセリングは、ずっと一人で抱えてきた人が、初めて荷物を置ける場所です。
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