【ココロノマルシェ】離れる選択肢しかないこともわかっています。けど、彼に対する気持ちの整理がつけられない
ココロノマルシェに寄せられたご相談
彼とは職場が同じで同僚として付き合ってきました。
いいなぁ、恋愛感情が出てきた頃、昔から抱えているトラウマについて話を聞いてもらい、その後、また別に性的に傷つく出来事があり、つらくて相談にのってもらい、そのあと関係を持ちました。
彼は私に対して以前から好意を持っていてくれて、関係を持ってからも大切にしてくれました。けれども、彼にはもう一人大切な人がいたんです。
私と関係を持った日に伝えてくれていたそうなのですが、私は混乱や嬉しさでそのことをよく覚えておらず、少し経ってから改めて伝えられ、ショックを受けました。でも、彼は当時離婚による気持ちの整理もつかずにおり、またその人に対する気持ちはわからない、けれどつらい思いをしていた時に支えてくれていた人なのだと話していて、それなら彼の気持ちの整理がつくまで待とうと、もう一人も好きでいることを受け入れていました。
けれど、そううまくはいかず、楽しく過ごせている時もあれば、もう一人の女性のことで苦しくて彼に当たってしまうことも頻発して、彼はそのたびに、苦しませてごめん、と。彼を苦しめてしまった申し訳なさを持ちながらも、一方で彼が何にも向き合おうとしないことに悲しみや苛立ちも感じていました。
彼と一年になる最近、また彼に当たってしまい、今度は私から、苦しめてしまうから離れた方がいいよね、というようなことを言ってしまったんです。すぐに後悔して、一緒にいたいことを伝えましたが、彼も同様に、私が苦しむ姿を見てもう離れなければならないと、そう伝えてきました。離れなければならないと思いながら、好きな気持ちも止められず、でも苦しむなら離れなければ、と。
お互いに好きで、でも離れなければならない状況であること、わかってはいるし、このままだとまた苦しくなるのは目に見えているとわかっています。離れると宣言もしました、が、好きな人と離れること、失うことがこわい。彼に縋りたいし、彼に引き止めてほしい、わたしに対して必死になって悩んでほしい、そんな自分勝手な思いばかりです。
自分や彼のことを考えたら、離れた方がいいことはわかっているし、もう離れる選択肢しかないこともわかっています。けど、身動きが取れません。一緒にいたい、離れたくないんです。どうしたら気持ちの整理をつけられるか、助言をいただけたらうれしいです。
長文失礼しました。
ゆきりんこさん
感情から行動が生まれるんです。
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
ゆきりんこさん、こんにちは。
彼に執着していると自覚があるかもしれませんね。しかし、感情の高ぶりに「自分ではどう整理していいかわからない」、というお気持ちがひしひしと伝わりました。
一緒に整理していけるといいなと、回答させていただきますね。
感情と現実をまず完全に区別しましょう。
現実的には、「離れる」方がいいように思える。
しかし、感情面では「一緒にいたい」。
これほどまでに相反する気持ちを抱えている、ゆきりんこさん。辛くなるのも無理はないと思います。
しかし、現実と感情。変えられるのはどちらだと思いますか?
おわかりですよね、感情です。
心理学には「感情が先、行動が後」という言葉があります。
一般的には、行動があって初めてこういう感情が生まれたのだ!と実感することが多いのですが、実際はこの感情を感じたくて、こういった行動をする、ということがあるようです。
では、この法則に当てはめるために、感情のみに注目してお話ししていきましょうね。
罪悪感と無価値感
ゆきりんこさんのご相談文を読ませていただくと、二つのキーワードが感情面に大きく影響しているように思えました。
それが、罪悪感と無価値感。
罪悪感は、申し訳ないなー、悪いなぁーという気持ち。
無価値感は、私はこの程度のことをされても仕方ないほどの人間だ、と価値がないように感じることです。
こんな気持ち、本来なら感じたくないですよね。
しかし、大体の方が持っているものでもあります。
ただ、ここが大きいと「この感情を感じたくて行動する」なんてことになるので、癒される方がいいのではないか?と思います。
まず、罪悪感から見てみましょう。
彼がもう一人の方も好きだといい、責めてしまう。そのあと、彼の申し訳なさそうな態度に、苦しめてしまった自分を責めてしまう。
つまり、自分のせいで彼を苦しめてしまった、という気持ちを感じたくて、彼を苦しめる「原因」になるものを持っている人を好きになりやすいこともあると思います。
今回は別の女性、でも過去もしかしたら、お金がない、素行が悪く自分を振り回してきたなど、「あなたのせいでこんなに私が苦しいのよ!」と責める原因を持つ男性との関係が多かったのかもしれませんね。
そして、二つ目。無価値感。
つまり、そんな原因を持つ人が「自分に相応しく」、私はそんな風に扱われるのが似合う女だ、と感じてしまっているのではないか?ということです。
例えば、友人に話した時「そんな男、やめておきなさいよ!」とか、「あなたが苦しむだけじゃない!そんな人とあなたは似合わない!」と言われたけれど、何故かそういう人とばかり付き合ってしまう、なんてケースも無価値感から来ているかもしれません。
さて、この二つの感情をこうして文字で見た時、あなたは、この二つをまだ手元に置いておきたいでしょうか?
まだまだ愛着あるから、手放したくないと思うでしょうか?
私なら、さっさと捨ててしまいたい!!と思うんですね。辛いんですもんね、今の状況が。
なら、癒していきましょう。
罪悪感と無価値感を小さく小さくしていこう。
罪悪感と無価値感をくしゃっとして、ポイッとできれば一番いいのですが、残念ながらそうもいきません。
ですが、「ゆきりんこさんが手放したい!」そう思い始めれば、もう手放しは始まっているんです。
ゆきりんこさんの日常にまず、二人のことではなく「自分のこと」から始めていくことを提案いたします。
彼が…私が…彼と…という考えではなく、「まず私はどうしたい?」という姿勢です。
彼とのことはまだ今「自分がどうしたいか考える」を始めたゆきりんこさんに、いきなりここをやる!というのは少し難しいと思います。
それは土台がまだ不確かだからです。
くしゃっと丸めてポイッとできないのも同じ理由で、心は土台となる考え方が定着した上に物事が受け取れるようになると思うんですね。
それは時間やエネルギーなどによって、個人差があり、瞬時にやってのけるほどのインパクトを伴うものもあれば、日々の積み重ねを通して色を変えていくようなものもあると思います。
ゆきりんこさんは、今とっても心が重たくて疲れているところにインパクトの大きなものを持ってくるよりも、日々の積み重ねをしていくことがいいのではないかなと思います。
ですので、何をする時もまず自分はこれがしたいのかな?したくないのかな?と自分に問うところから始めましょう。
そして、その問いかけに対して、「素を出すこと」がとっても大切です。
問いかけは自分と自分の対話ですよね。
なので、そこに「世間的」とか、「オフィシャルモード」は要らないので、「大っ嫌い!」も、「これがいい!」も、「どっちでもないな」もokです。
ぜーんぶ、オッケーです!何を思っても何を言ってもいいんです。味はいいけど見た目が嫌い、とか細かい注文もいいんです。
自分の好みをまず知る、私に似合うものを知るには、自分が何が好きで何が嫌いか、知らないとわかりませんよね!
なのでまずは自分をもっと良く知るために、素の自分の声を自分で聞いてあげてみてください。
「それは高いからちょっと…」とか、「それ、周りにこう思われるよ」というもう一人の自分がいたらこう言ってあげてください。
「そういう時はね、『それ、すごくいいじゃん!いいと思うよ!』って言ってあげるもんだよ!」と。
そうやって、馬鹿馬鹿しく感じたとしても、たくさん自分と会話してみる。
すると、自分の心が成長していきます。ちょうど先ほどの、口の聞き方を知らない自分がいるように自分の中にもいろんな自分がいますよね!
わがままな子、大人びた子、臆病な子、おませな子。
その子達に、そうじゃないよね、こう言いたかったんだよね?って優しく教えてあげてください。
そうやって自分にたくさん愛情を注ぐこと。
これが苦しむために行動したり、自分の価値を低く見てしまう自分を、そうじゃないんだよって教えてあげることになります。
自分の欲しいものは、自分でまずあげてみる。
すると、これがうまい人ほど、人への与え方が上手い人になります。
なので、まずは「自分にやってみる」。
どんな風に話を聞いてあげたいかな?
どんな風に「お金がなくて買えないよ!」ってことを伝えてあげようかな?
どんな風に自分を喜ばせてあげようかな?と、楽しみながらやってみてください。
否定的な自分が出たら、それだけ今まで怖くて臆病な自分がいたということ。
そんな自分にかけてあげられる言葉はなんだろう?と、探してみてください。
私から少しだけアドバイスを差し上げるとしたら、「そんなに拗ねてないでこっちにおいで。寂しかったんだよね。怖かったんだよね。もう一人になりたくなかったんだよね。」って、お風呂の中ででも自分にハグをしてあげてください。
温かさを十分に感じながら、その温度と共に自分の愛を自分に行き渡らせること。
そんな形でも、伝えられるかもしれませんね!