【ココロノマルシェ】マウントとられる
ココロノマルシェに寄せられたご相談
私は年上、年下、先輩、後輩関係なく、人から学ぶことが好きです。
仕事でも趣味でも、その人の立ち居振る舞いや成果物をよく観察して技術を盗みます。
趣味の音楽ならその人の音を聴くことで技術を盗んだり、それどうやってるの?教えて!と素直に聴くことも多いです。
そうやってスキルを積み上げていく自分のことは好きです。
が、たまにそういう私の(謙虚な?)態度を見てか、私を下の立場に置こうとしてくる人がいます。たとえば年下のくせに大勢の前で大きな声で私のミスに対するアドバイスをしてくるなどです。
そういうときは不快な気持ちになります。上記を許せるほどまだ寛大な人間ではありません笑
そういう場合自分をどう守っていけばいいでしょうか?
自分を守るために、素直に質問するのを辞めて分かったフリするのは、自分の成長を妨げるのでなんか違うなと思います。
良い心構えなどがあれば教えていただきたいです。
あさん
そもそもマウントしてくる人の心理とは?
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
マウントとは、相手に対して上から目線でものを言ったり、高圧的な態度で自分の方が優秀だと示してきたり、一見相手を持ち上げるように言うようで、実際はバカにしてるような言動を取ったりと、全体的には「あなたより私の方が上なのよ」と威張る様な気持ちが見える言動を指します。
ただ、「なぜ、威張る必要があるのか?」と言う視点で見ると、
- 普段から無意識に自分に価値がないと感じている
- 劣等感を持っている
- 自分のことを評価されていないと感じている
など、実は自信のなさや、自分の価値を他人の評価でしか測れてない時に出てきてしまうもの。
誰かが評価してくれるから私はすごい!
そう感じたいのに感じることがないので、誰かを引き合いに出し自分の価値を示すことで、私はすごい!と言いたくなります。
マウントされやすい人が無意識にしていること
では逆に、マウントをされやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか?
私もかつて、マウントされやすい、嫉妬されやすいと言うことがあり、
「なに?!私が悪いのか??」とそれですらイライラしたこともありますが、もう少しだけ聞いてくださいね。
まずマウントされやすい人の特徴としては、
大きく2つあります。
1つは「無意識に相手のしたに入る癖がある」
2つは「無意識に相手に圧をかけていたり、自分の当たり前を押し付けている」
無意識なので、「そんなのやってるかなぁ?」と言う方もいるだろうし、「あー…あれ…かな?」と思い当たる人もいるかもしれません。
1つずつ解説していきますね。
無意識に相手の下に入る癖とは?
私も他人から何度も注意されてなかなかなくならなかったのがこの癖。
自分ではやろうと思っているわけじゃないので、やめようと思っても「今、それだよ!」って言われないとなかなか気がつかないものでもあるのですが、マウントされやすいなぁと感じる方は以下の例を一度振り返ってみてください。
- 相手の素晴らしさを伝えるときに、自分を引き合いに出してあえて自分を下げて話してしまう
- 相手に何かを聞く時は、失礼がない様にと「全ておっしゃる通りに致します」というマインドで話を聞いていると、相手に伝わるよう態度にもそれが現れている。
- 相手のことを「流石だね!」「すごいね」「私にはできない」と絶賛する言葉を多く使う
- あえて自分のできないエピソードを話してから、相手の詳しい分野などを聞こうとする
など、誰しもが「やったことある」ってものもあると思います。
でもこれらを多様してしまう方はマウントを取られやすい場合があるんです。
それは「自分は弱い」「自分はできていない」というサインを強く相手に伝えてしまうから。
なので、つい相手は「それができる自分はすごい!」と誇張的に話してしまうこともあるんです。
なので、自分は少しこの辺りを無意識に使っているな、と言う方はまず気がつくところからやってみてくださいね。
無意識に相手に「当たり前」という圧をかけている
無意識なのでこれも「わかるわけないじゃん!!」と言いたくなるのもすごくわかります!(私もわからないよ!!と叫んだことあります笑)
ただここについては、本当に無意識なのですが「自分の価値を受け取る」と言うことにものすごく重要な部分でもあるんです。
自分にはできて当たり前のことだから、きっとみんなもできている。
私たちはそんな風につい周りを見てしまうことがあるんです。
そんな時、「まぁこれくらい、当たり前だよね」とか、「これはさぁ、みんなやるじゃん?」とか、「なんでできないんだろう?あの人」とか、つい言ってしまうんです!!
私もいまだに気をつけないと!と思うけれど、ついやってしまう、「当たり前でしょ?」というその気持ちが、できていない人からすると「圧力」と感じることがあります。
なので、普段から「私は一般的な人だし、私なんてそんなすごいことできない」って思っていたりすると、実は無意識に相手に圧をかけていた!なんてこともあるんです。
そしてその圧を感じていた相手が、劣等感を感じていたところに、1つ目の「相手に対して下手に出る癖」を自分が出してしまった時、マウントを取られやすいんです。
じゃぁどうしたらいいの??
なんだか気をつけろって言われただけで、しんどいばっかりじゃん!!って思う方もいるかもしれませんね。
でも安心してください。
あなたが大切にすること、それはたった2つだけ。
1つは自分の価値を受け取ること。
そしてもう1つは反応しないこと。
自分の価値を受け取る
これはいろんなところで見聞きした言葉かもしれませんが、先ほどの説明のように、「みんなやってて当たり前」というのも、実は価値を受け取っていない盲点なんですね。
周りができるから価値がないのではないんです。
比べるから価値があるのではなく、自分がそのことから、どんな恩恵を受けているかを見ていくと価値って見えてくるんです。
だから、みんなができるから価値がないってことは全くなくて、お腹を満たすことができるってありがたいなぁって思えば、コンビニご飯を買って食べるってことにも価値がある。
自炊しないから価値がないじゃないんですね。
コンビニご飯なんて買えば誰でも食べれるから価値がないでもない。
ここがすごく大切なところ。
自分の価値を見るのが難しい方は「恩恵を受けているな」と思うところから価値を探して見てもいいかもしれません。
反応しないこと
反応しないことというのは、仏教的な考え方でもあるのですが、
「マウントされた!!!腹立つ!!よし、やり返そう!」とか、「マウントするなんて、この人幸せじゃないんだわっ!」とか、「やだー!こわーぃ!」とか、そう言った反応を「しない」と言うこと。
もちろん反応なので一瞬はムッとくるし、なんだよ!!って思うかもしれませんが、その気持ちに執着しないことでもあります。
とはいえ、最初はなかなか難しいですよね。
そんな時、私がおすすめするのは「コントを思い出して笑いに変える」と言うこと。
癒されてないと笑えないとカウンセリングの現場では言われます。
そうですよね、傷ついてるときも、悲しんでるときも、なかなか笑えません。
でもホッとしたり、まぁいいか!って思えた時ふっと笑えることってあると思います。
なので、マウントされたら、コントなどを思い出して、「え?今の〇〇で見たコントに似てる!!笑」とか、「こないだこんな漫才みたな…笑。うける!」って、「どうやったらこれを笑いに変えられるかな?」って思いながら俯瞰すると言うのもおすすめ!
帰ってからでもできますし、仕事で上司にこっぴどくやられた!!と言う時にも、使えます笑。
笑うって大事なんですよー!
なので、マウントされたなと思ってしまうのは仕方ないとしても、その後をどんな風に笑い飛ばしてやろうかな?と思っておくのも一つの方法!
そのうちどうでも良くなると、その状態こそが、「相手に反応しなくなる」と言うものなんです。
「笑いなんて普段見ないんだけど…」と言う方は、動画などには往年の漫才から、最新のネタまでたくさんあると思いますので、周りの方におすすめの芸人さんを聞いてもいいし、あなたが好きなアーティストさんたちが見る芸人さんなんかを探して見てもいいですよね!
よろしければ参考にしてみてくださいね!
マウントされないためにも自分を必要以上に小さく見せないということをまず決めることが大切。わからないことがあることと、自分の価値は別のもの。ただわからないから教わる、以上!と、決めておくと、必要以上に萎縮した姿勢で聞くこともないので、フラットにお話しできますよ。