10月の京都ランチ会!
先日、京都嵐山で開催した、京都ランチ会!
その前に美術館で大好きな上村松園の絵も堪能したあとで、美しい嵐山の風景を楽しみながら美味しいアフターヌーンティをいただきました!
京都嵐山での初開催!
いつもは大阪開催だったのですが、今回は京都嵐山での開催!
実は私は秋の京都ってよく1人でお散歩がてら黙々と歩くっていうことをよくしていたんです。
会社員時代、フラッといつもと違う景色と静けさの中、山の木々の色づきをみたり、観光を楽しんでいる人たちをぼんやり眺めたり、新しくできたパン屋さんで自分へのお土産を買って帰ったり。
そんな中でも「嵐山」っていうともっともっと京都らしさを感じられるのとちょっと遠出感が出てくる場所。
そんな場所で、今回は「女性性の強さ」についてお話ししながらアフターヌーンティーを楽しみました!
上村松園の絵を見ながら感じたこと
上村松園さんといえば、女性の画家さんで、美人画を描くのですがその絵の繊細さ、美意識、色の組み合わせかた、構成力など、どこを切り取ってもめちゃくちゃこだわっている!!と感じずにはいられない方。それなのに、見ている側に緊張感を感じさせないんですよね。
そして私がこの画家さんを一押しにする理由は「女性から見た女性の美しさを描ける人」と思ったから。
男性の画家さんたちの美人画っていわゆる男性に「綺麗な人、紹介するよ!」って言われて、会ってみたら「あー・・・そういう感じ?」ってなる微妙な違和感があるんです。(
でも松園さんの描く女性って「女性が違和感なく美しい」と思える女性だったり、女性ならわかる瞬間だったり、絵の妙みたいなものがあって、「あーここでこれを持ってくるあたり、わかってらっしゃる!」と言いたくなるような、女性から見ても美しい女性たちなんですよね。
女性だからこそこだわる「わかってほしいポイント」を押さえているのに、誰が見ても美しいとわかる。洗練され、細部にまでこだわりがあるのにどこか柔らかい。そんなところが大好きなのですが、今回一緒に見てくださった方の視点もとても面白くて私も参考になりました。

このちょっとしなだれるように雨の音の様子を伺うところに、少し崩れた体勢のもつ柔らかなリラックス感と雨が降ってきた?(強まった?)っていうちょっとした緊張感が伝わる一瞬を捉えながら、差し色の赤がグッと絵を引き締める美しさに、たまらん!!!って大興奮してました笑。

この絵もよく見ると全体に落ち着いているのに赤がインパクトあって目を引くのと対象にやわらかな提灯の灯がぼんやりとそのきつさを和らげていて、花吹雪が絵の背景全体ではなく、視線を誘導する部分にだけそっと散っているところとかも繊細だけど計算されていて、知らないうちにうまく絵の世界に引き込まれているのに、やられた!って感じではなくて、「あー、いいものを見せてもらった」って思えるような凄さ。
こういうのに大興奮しながらじーっと絵と自分とその世界に浸るのが私にとって至福の時間なんです。
今回はホテル 翠嵐の 八翠さんでのアフターヌーンティー!
そんな素敵な絵を見て、眼福を味わった後アフターヌーンティーをいただきました!

美味しそう!なのと見ていてもすごく美しくて自然と笑みが溢れる私笑。(お写真をとっていただいていたのも全く気づかず笑)
今回は秋の名月にちなんで「瀑(たき)・月」というテーマのアフターヌーンティーでした。
ちょうど私たちの席から見える嵐山の中にある滝をみて詠まれた漢詩と月を読んだ漢詩がメニューにも記載されていて、なんとも風情がありました。

羊羹や琥珀、芋餅など和のスイーツもありますが、米粉のカヌレやオランジェットなどの洋のスイーツもあり、セイボリーの方もさつまいもの甘露煮や茄子田楽などがある一方でひよこ豆のフムスなど、和だけではない秋の味覚の楽しみもたくさんありました。
羊羹はなんとマスカットの味。滝にちなんで綺麗なブルーの羊羹。
こちらには煎茶を合わせていただいたのですが、羊羹&日本茶の王道が合わないわけがなく最高に美味しかった!!!

美しかった上村松園の絵を見ながら、女性性の持つ美しさ、そして上村松園もまた、師匠や先輩弟子と書いた絵があったのですが、松園以外は全て男性。
その男性社会とも言える場所の中で、どう女性として生きたのか。ここは今の時代を生きる私たちが全てを知ることはできないけれど、絵という世界もまだまだ男性性の必要な社会であることは、以前画家をしている方から聞いたこともあり、当時は働く女性が多くはない時代を考慮してもやっぱり女性性というものをどう活かしてその場所で花開いていくのか?は考えていたのではないか?と思うのです。
そんなこともあってその日は「女性性の強さ」についてたっぷりお話をさせていただきながら、たくさん「美」についてや「女性性と仕事」についてもいろんなお話をさせていただきました。
嵐山は11月中旬ごろが紅葉シーズンになるのではないかとのことで、熊の情報もありますので、気をつけながら、秋の散策も楽しんで見られてもいいのではないでしょうか?
年々短くなる秋を楽しめる時期に堪能する。
移り変わる季節をその都度、堪能し今に生きていく。
それもまた女性性の豊かさを実感できることでもあるなぁと思います。