【ココロノマルシェ】大切な彼をダメンズにしたくないです
ココロノマルシェに寄せられたご相談
43歳、高2の娘を持つシングルマザーです。
何度も何度も議題になっている典型的なパターンの相談で申し訳ありません。
いつも「もっと頼ってもらえないか」と言われたり、いきなり「〇〇には僕が必要なんだ」と言われ去って行かれたり。いつもこの形で終わりを迎えます。私なりに頼ってるつもりだし、本当に必要としているのですがなぜかそうなります。根本先生のブログを拝見し、男性が自信を喪失してしまう(必要ないと感じる)とこのような結果になることを知り、自分なりに努力している次第です。お陰様で今回の彼氏とは上手くいっていたのですがなんだか雲行きが怪しくなってきました。
彼はどちらかというと女性性少し強めの方で私とも相性がよく、ブログを読んでいたお陰で女性性優位で私もいたからなのかすごくいい感じになっていました。彼もどんどんいい男になり頼りになるな〜幸せ〜と思っていたのですが。
数ヶ月前から私の仕事が忙しくなりだんだん甘えることが出来なくなってきました。甘えると崩れそうで力が入っている感じです。
そのことについても素直に彼に話し、上手く出来ない旨も伝えていたのですが。
ある日「もっと頼ってほしいな」と言われました。歴代のくだり(なぜか必要ないと感じさせてしまうがけしてそんなことはなくむしろ必要なんだけど振られる)も伝えていたのに同じことを!「やっぱりそう思わせちゃうんだよね。ごめんね。でも私にはあなたが必要なんだ。」と伝え理解してくれたと思っていたのですが。
先日、彼がいきなり私の仕事にかかわる資格を取ると言い出しました。彼はいわゆる士師業でまったくその資格は必要なく。難しい資格ではありませんが、本当に彼には必要ないというか、自分の仕事に集中して!という感じなのですが。そして正直、難しい資格ではありませんが畑違いの人からすると何だこれ?というところではあるので、これによりまた自信を喪失してしまうのではと不安でたまりません。
この場合どのような立ち回りをすればよいのでしょうか。
資格取得を応援する?それとも彼の仕事を尊敬していることをもっと伝える?もうとにかくすごくいい男になっていて頼り甲斐ある感じだったのでダメンズにしたくなくて。でも仕事忙しくて私は男性性優位になり甘え方がわからないというか甘えると折れそうで怖くて。こういう場合どうすればよいのでしょうか。よろしくお願いいたします。
リコさん
甘えたいのに甘えられない時は、いっそ「ダイブする」くらいの思い切りが大切なんです。
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
素敵な彼との素敵な恋愛。
そこに立ち込める、以前のパターンの予兆。そう考えるとつい「守らなくては!」「なんとしてもこれだけは!!!」とつい力んでしまいますよね。だって怖いですし。
今回、「ちょっと待って!!」と言いたくなって回答を書かせていただきました。それは「どのような立ち回りを」という言葉。
そこ。ちょっと待ってください。実はそこに重要なのは「えい!!」ってダイブするような思い切りの良さが必要になるんです。では何にダイブするか?それは本文でじっくりご説明していきますね。
自分のことを話せたことは、実に素晴らしいことだと思います。
ココロノマルシェを読んでいて、自分もこのパターン持っているなぁとか、これ私もついやっちゃうんだよねっていうご相談ってたくさんありますよね!本当、私も読んでて「わかるわ〜」ってものもたくさんあります。
そしてそれらに対してのカウンセラーたちの回答を読むうちに「なるほどねぇ。じゃぁ、次これやってみたらいいのかなぁ?」とトライエラーをやってこられたリコさんだからこそ、「自分なりに努力して、今回の彼とはうまくいきそう」っていう手応えみたいなものを感じているんだと思うんです。
それってすごいことですよね!!手応えを感じるまでに、たくさん挑戦し、たくさん悩み、それでも諦めずにやってこられていたからこそ、やっと今!手応えある恋を手にしてる!っていう実感を持っているんだと思うんです。
自分のことを話すこと。これも自分の鎧を脱いでいく一歩。
そして彼氏さんに今までの自分の癖のようなものを話、「歴代のくだり」を伝え、理解してもらうよう努められたんだと思います。
これもきっと大きなチャレンジでしたよね。「実はね・・」って切り出す時の勇気や、受け入れてくれるって思っていても万が一違ったらどうしよう・・・って気持ちが出てきたり。
わかってほしい、でも彼もまた同じように去ってしまったら?って怖かった中で、自分はこういう人なのと打ち明ける勇気も本当に素晴らしいものだと思うんです。
頑張ってこられましたよね!ほんと。恋に前向きに、実直に、自分と向き合ってこられていると思います!
でもここからはさらに新しい扉を開きましょう。
もしかするとリコさんはここまでは「なんとなく、他の相談者様たちやカウンセラーの回答を読んでいて、なんとなくこれまではできそう・・」って思っていたのかも知れません。
ここまでは「自分が頑張ること」なんです。気づいてましたか?
自分を差し出す。つまり、自分から自分を相手に見せていく、私ってこういう人なんだ、って見せていく最初の一歩目を踏み出すのは、ここまでは「自分主体」なんですね。だから、比較的怖い中でも「よし!やる!」っていう気合いと根性で、いけちゃう方もいらっしゃいます。(何を隠そう、私もこちらのタイプ。気合いと根性でやるしかない!って思えばやってきたっていう方です)
なんとなく察しのいい方は、そろそろ不穏な空気を感じているかも知れません。ここからの新しい扉の意味。なんとなくピンときてるかも知れませんね。
ここからは「相手を受け入れていく」という方にシフトする転換ポイントなんですね。なのでリコさんも「なんか今までのやり方通用しなさそう」と、ご相談されたのではないでしょうか?
立ち回りという表現に「待った」をかけた理由。それはここからは「自分主体」ということを手放して、「受け取る」という方を選んでいくタイミングだからです。
ダイブする先は「コントロールを手放す世界」だから、だから怖いし足もすくみます。
彼が資格を取ると言った。
この事実に、リコさんは「彼にやらなくていいと伝えるためにどうすればいいか。」を中心に考え、「そのために彼の自尊心をくすぐっていけばいい?それとも彼に自分の仕事に集中させるべく、彼の仕事はいかに素晴らしいもので、それを頑張る彼が好きって伝えればいい?ねぇ!!どうしたら彼は資格取ることから手を引いてくれる?」って考えに考え抜いたかも知れません。
実はそれくらい怖いんですよね。彼が自分のために「彼自身のためにならない」と感じるようなことをされるのが。
そんなことしたって、彼にとっては意味ないじゃん!!
使える資格じゃないし、勉強しんどくて面倒だし、そんなことする理由ないじゃん!!
私のため?そんなんいらないよ!私、自分で自分のことなんとかするし!!欲しいのそれじゃない!!!頼り甲斐のある今の彼のままでいいのよ!
って思ったりしたかも知れません。
でもこれ、実は「彼をコントロールしたい」ってことなんです。彼にこのままでいてほしいためにすることをたくさん考えておられますよね。こうならないように、こうなるように、この二つとも「コントロール」という部分では同じこと。
でも冒頭でも書いたように事実は「彼は資格を取ると言った」なんですが、これって「彼が自分の意思でそうその時は決めている」ってことですよね。
なので、彼を信頼するポイントなんだと思うんです。
リコさんが「手伝ってほしい」と言えない人だから、彼なりに考えてできることをしてあげたいと思ったかも知れません。もしかしたら、リコさんともっと詳しい話やアドバイスしたくてそう考えたかも知れません、それは私にもわからないことですが、彼の中にはそう決めるまでの彼の中でのプロセスがあったんだろうと思います。
彼がそう考えるに至った発端てリコさんの力になりたいっていう気持ちだと思うんですが、ここで気になることがありますよね。
かつての「力になりたい男たち」とリコさんの関係性について。
リコさんもだからこのポイントで「怖さ」という感情を感じたんだと思うんです。「やばい、ついにきた。もっと頼ってくれポイント!」って思うと思うのですが、ここで「頼らない」というスタンスを変えないと、今までのパターンを周到する形になるんです。
「頼らないわけじゃない。彼には必要ない資格だって言いたいだけなんです。」とおっしゃるかも知れないんですが、その場合は「頼る」って言葉を多分すごく狭く捉えているんだと思うんですね。
甘えるって、実は可愛い甘え方だけって思っていませんか?
色々ぶっ込んでいるので、満身創痍だったらごめんなさい。でも自立を手放すってそれくらい怖いことだというのは、私も身をもってやっているだけに、もう少しお話しさせてくださいね。
甘えるっていう言葉についてここで再度確認しておきたいんですけど、「女性が甘える」っていうとみなさん「ねぇ〜これ固くて開かない。開けてくれる?」っていうような、「非力な、幼なげな、曖昧な、」要するに、子供っぽさを残したような甘えをイメージすることありませんか?
大人同士の仕事上の甘えとかだと「悪い、ちょっとこれお願いしていい?」っていうのも、一種の甘えだと思うんですが、そういうと「そんな甘えって感じもしないけど?」って思う人ほど
「甘える」っていうハードルめちゃくちゃ高いってことに、無自覚だったりします。
つまり、幼い我儘な甘え以外は別に甘えじゃない。みたいな風に捉えていると思うんですが、私は甘えってもっとフランクで楽でサラッとしてるのも甘えでいいと思っているんです。
甘えをこってりしたものに捉えれば捉えるほど、「こんな濃い味、万人受けなんてしないでしょ?」って思いますよね?それくらいタブー視しちゃうんだと思うんです。
でも甘えってもっともっと軽いものも入れていいし、もっともっとサクサク使えるものであってもいいと私は考えています。意外とね、その方が甘え上手になりやすいって思っているんです。
ただこの甘え上手っていう言葉もイメージと実際はなかなか違っていて、ここで書くのは割愛しますが、この甘え上手になるには「濃い味から軽い味まで使える人」だと思うんです。
料理のフルコースって最初は軽いものから始まって、メインが来ますよね。これはコースっていうか「食べ方」と思ってもらってもいいんですけど、最初にアテがきて主菜をいただくわけです。
いわば、恋愛もそうだと思うんです。
最初はポジティブな面や、ちょっと軽いタッチで始まっても、だんだん仲良くなればメインに到達していきます。その時に「軽い味のメイン」って考えられます?
やっぱりここは肉!!とか、魚も肉厚のしっかりした食べ応えのあるものが選ばれますよね、白身であっても、食べた気しないメインって少ない。その場合はデザートの部分でかなり濃厚なのが来たりするんですけど、メインにしっかり食べてデザートはグッと甘いけどあと口さっぱりなものを少しっていうのが多いと思います。
つまり、ここ今恋愛でいうところのメインですよね。彼を信頼できるか、ひいては自分を信頼して相手に委ねることができるか。そういう部分なんです。
ここをやれるからこそ、彼にとって「濃い味も薄い味も使える人」になるんだと思うんです。
だからリコさんにはここで「コントロールを手放して受け取る」ということにぜひチャレンジして欲しいなと思います。
ここで大切なこと。一人でやらない。
ここ、自立してきた頑張り屋さんの落とし穴なんですが「わかりました!コントロール手放すべく、一人で頑張ってみます!」っていうあべこべなことを言ってしまうんです。
この文章読んでも、違和感感じない・・ってかたも多いですよね。私もまだこの部分を自分でもっているので、ともすればうっかりやっちゃうんですが、もう一度言いますね。
相手の愛を受け取ることは一人で頑張らない
つまり、「一人であれこれやっているうちは、自分の世界に他者が入ってきていない」状態なんです。
自分でやるという自立を手放せていない状態なんですね。ここ、「日本語はわかるけど意味がわからない」ってなりやすいポイントなんですけど、誰かの愛を受け取ろうとするのに、誰かを介入させずに、受け取る努力をするって難しいんです。
例えば、日本に行ったこともないし日本食食べたことないから怖いって方が、「いつか日本に行った時に日本食食べれるように、今は一人で頑張ります。」っていうと、ん?って思いません?
日本料理を食べたいなら、日本食にトライし続けることでしか、できないよね?って思いませんか?その国の日本食がいかほどかはわからないけど、とっとと日本おいで!美味しいところいっぱいあるから!!って思いません?
でも心の問題だとここって意外と普通に「私一人で頑張ります!」って言っちゃうんですよね。自立して、誰かを頼ることなくやってきた方ってここでも「自分でやります」って言ってしまうのですが、まずは「誰かに頼ることをするなら、他の人に頼る」「他の人の力を借りる」っていう経験をなくしては、難しいところなんです。
なので、気になるカウンセラーやこの人の話聞いてみたい!って思う方がいれば、まずその方を「頼ってみる」っていうのもおすすめなんです。
コントロールを手放して相手に委ねるってすごく怖いですよね。
ダイブしろって言われても、自分で行くダイブじゃなくて、いわば「どのタイミングで背中押すかわかりませんけど、こちらへどうぞ!」ってバンジーさせられるような、「え?行くよって言ってくれないの?合図は?せめて大丈夫?とかさ、そういうの言ってくれない?」って怖くなるんですけど、それを手放した先に何を見つめているかによって、怖さを抜けていくことができます。
今回の恋は、リコさんをそこまで駆り立てる何かがきっとあったんでしょうね。
ぜひ素敵なカウンセラーとの出会いがありますように!そして「自分でやらない」は1000回くらいつぶやいてもいいかもしれません笑。怖いけど、ぜひ素敵な恋のために、一歩踏み出してみてくださいね。応援しております。
自立して頑張ってきた方が自立を手放すというのは、いわば第二の人生が始まるくらい、ショッキングな出来事になると思います。でもそれほどまでに自分が欲しいものがあって、ますます自分らしく生きること自体にコミットしていくという過程でもあると私は考えています。怖い、不安、全てゼロになるような感覚。でもそれでも進みたいと思うその気持ちはすでにすごく美しいものだと思うんです。