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ココロノマルシェ

【ココロノマルシェ】稼いでくれたお金を使うことへの罪悪感

yukanee

ココロノマルシェに寄せられたご相談

夫婦なのに、夫のお給料を使うことに罪悪感を感じます。

とはいえ、本当は、彼に経済的な面で甘えたいなとも思います。婚活時代、例えば彼女にご馳走をしない堅実な男性に対して、将来を考えると不安になるので拒絶したりしてきました。そして、家計を私が管理したい、とも思うのです。浮気で使っていないか、とか、全てが可視化されないと不安なのです。生活費だけ渡されるのは、「一緒に財産形成しているのに、残りのお金が全部彼のものなの?」という、なんだか損した気持ちになってしまいます。

今は独身ですが、私には婚歴があります。結婚していた頃は、彼の稼ぎを使うことへの罪悪感から、自分も働かねば、と、フルタイムで働き、かつ、家事を全て担っていました。食費や家賃以外の生活費は、自分の消費分は自分でまかなっていました。したがって、一家の貯蓄が増えたものの、目的のない貯金に対して虚しさも感じていました。

おそらく自分のマインドの持ちようだと感じています。

なお、お金のマインドは両親のそれに大きく影響を受けるとのこと。

振り返ると、専業主婦として母は、しっかりと家計を管理し、父は母を全面的に信頼し任せしていたと推測します。母が自分のためにお金を使っているところをみたことはなく、その姿が私には息苦しさを感じます。

このところ、ご縁に恵まれ、今お付き合いしている人との将来を考えるフェーズに入りつつあります。なのに、結婚後のお金のことを考えるとどんよりした気持ちになります。特に今回は、前妻との間にお子さんがいるので、養育費や教育費等のマネープランを共有してほしいですし、彼の実子とはいえ、家庭外へ貯蓄が流出すると考えると、世間的にみると稼ぎの良い人に当てはまるのですが、現時点では、正直もやもやもします。

とにかく、彼と、お金の話を爽やかにできるようになりたいです。それに何より彼が好きな仕事を楽しめるように、そして、成功(年収アップ)できるように、パートナーとしてサポートしたい。「働くモチベーションは家族のため」といってくれる彼の気持ちを受け取りたいです。

アドバイスいただけると嬉しいです。

ゆずさん

お金への罪悪感の問題の奥に、パートナーともっと全てを分かち合いたいという気持ちが隠れていませんか?

ゆか姐
ゆか姐

姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。

ゆずさん、ご相談ありがとうございます。

今回は「お金の問題」ということでご相談を頂いておりますが、ご相談の本質は「パートナーについて見張ってしまう気持ち」について、お金に載せてしまっているのではないでしょうか?そしてその見張ってしまう気持ちの奥には「もっとパートナーと親密になりたい」という気持ちをお持ちなのではないでしょうか?

今回はこれからゆずさんがどんな風にパートナーになる人と、お金を通じて気持ちを通わせていくのがいいのかも合わせてお話をさせていただきます。

お金の問題は実は隠れ蓑になりやすい?

お金の問題って全くないです!と胸張って言える人は少ないのでは?と思っております。

  • 将来のお金が不安
  • このまま働いていても今後も給料が増えるのかわからない
  • ローンについても先が思いやられる
  • 養育費や子育てにかかるお金、自分たちの健康に関するお金

お金っていろんなことに関わってくるので、実は「お金が問題」という言葉の裏には、それ以上に「その方がもっと叶えたい本質的な望み」があるのではないか?と私は思っています。

お金ってフラットだというお話をゆずさんもどこかで耳にしたことがあるかもしれません。

お金って紙や金属などの物質だとも言えるし、紙であれば燃えてしまったりうっかりくしゃっとやれば、ゴミの日にも出せたりしちゃうもの。

でもそんなことする人はまずいませんよね。

それだけ皆さん、「お金」というそのもの自体よりもそこに「観念」や「思い込み」をくっつけてみていたりします。

そしてそれがその人の家庭環境であったり、自身の人生の中でどうお金と関わってきたかによってはその観念が人それぞれに違ってくるんです。

そんな本来ただの紙や金属であるはずのお金。今回ゆずさんはお金について、どんな思い込みを持ってみているのか、みてみましょう。

お金とは「信頼である」

ゆずさんの相談文の中に「家計は自分が管理したい」と書かれていらっしゃいましたよね。そしてその影響については、ご自身のご両親の関係性がありました。

父親が母親にお金の管理を信頼して全て任せていたから、自分も相手のお金を任されたい。

そう思う一方で、任されていた母親は自分のためにお金を使うことはなかったためにその姿に息苦しさを同時に感じていたと書いてくださっていましたね。

なので、ゆずさんにとって

  • お金とは信頼である

という側面をお持ちだろうと思います。(ただ、これが全て!というわけではなく、いくつかあるお金に対する思い込みの中で大きな割合を占める一つだということです。)

そして信頼とは「裏切ってはいけないもの」というのを、母親のお金の使い方を通して感じていらっしゃったのではないでしょうか?

まずそこに気がついていただいた上で、次に「本当は経済的に男性に甘えたい」という気持ちがあるということを見ていきましょう。

自分の依存心について

依存心と言われると「なんだか嫌だな」と思うかもしれませんが、依存心はつながりを求める気持ちとも言えるので、まずはそんなにネガティブに捉えずともいいかなと思います。

誰かとパートナーシップを結びたい。

そう思う気持ちの中に依存心は少なからずあるはずですし、フレンドシップであっても同様ですよね。弱った時や弱い部分を誰かにサポートして欲しいと思う気持ちは誰しもが持っているものです。

ただ今回「お金とは信頼という思い込みを持った上で、パートナーに対する依存心がそのお金についても影響しているとしたら?」という視点で見てみると、

  • 前のパートナーには信頼を裏切ってはいけない!と思っていたので、自分の使いたいものについては自分が仕事をフルタイムで働くことでそのお金で支払っていた。
  • しかし家事自体も専業主婦の母のように「女性の仕事」と捉えていたので、フルタイムで働きながらも家事もこなすようにしていた。
  • その上で家計としては貯蓄額が増えていったものの、自分の依存心や甘えたい気持ちは解消されることがなかったため、「なんのために貯蓄していたんだろう」と虚しさを覚えてしまった。つまり、信頼されるという貯金は貯まったけれど、自分がその信頼をつかって相手に甘えることができなかったために、虚しさを感じてしまっていた。
  • 新しいパートナーについても「お金は信頼」と思っているので、前妻やその子供たちに「まだ信頼をおいている」ような感覚になり、なんとなく不快さを感じる。
  • なので「働くのは家族のため」という言葉についても、前妻やその子供たちに流れていくお金(イコール信頼)があるので、今ひとつ信じきれずにモヤモヤしてしまう。

といった心の動きがあるのではないでしょうか?

つまり、お金の問題と認識しているけれど、実際は「パートナーに対しての信頼」の問題であるとも言えるし、「パートナーは鏡」だとしたら「自己信頼の問題」とも言えるんだと思います。

ではどんな風にこの問題と向き合えばいいのか?

ゆずさんがお聞きになりたいのは、この部分ですよね。

では、私は一体どうしたらいいの?

というところ。

まずは「自分が愛されるにふさわしい」という自己信頼を育てていくことから始めてみるのもいいと思います。

おそらくゆずさんは優等生タイプなのではないでしょうか?

  • 結婚した妻であるからには家事はしっかりやらなくてはいけない
  • お金を任せられるほどに愛される妻でなくてはいけない
  • 任されないということはまだまだ自分の頑張りが足りてないせいだ
  • もっといい自分を夫に見せて、愛されるように頑張らなくてはいけない

そんな風に自分を追い込んでこられたのではないでしょうか?

せっかく新しくパートナーとこれからを話し合う機会を持とうとされているのであれば、そのときに本当の自分で愛されるということを実感できる話し合いになると嬉しいですよね。

きっと今のパートナーの方も「働くのは家族のため」と伝えてくださるほどですので、他にも彼なりの愛情表現ってたくさんされているんだと思うんです。

でもその愛情表現を「これをやったから愛されている私」という視点で受け取っていませんか?

「何もしなくても愛される私」という状態で受け取れることを目指すと、「お金を使ったとしても愛される」「甘えておねだりしても愛される」「喧嘩する日があっても愛される」と、もっともっとたくさんの愛をパートナーから受け取れると思います。

それこそが「ゆずさんの依存心を満たすこと」でもあるのではないでしょうか?

そのために、まずはパートナーに自分の本当にしたいことを伝えてみるということにトライしてみましょう。

  • 本当は魚より肉が好き
  • 本当は掃除が苦手
  • 本当はもっとイチャイチャしたい派
  • 本当は前の奥さんに嫉妬してる
  • 本当はもっとあなたに甘えたい
  • 本当はもっとこんな風に愛を表現してほしい

最初は小さなコミュニケーションから始めてみて、少しずつ二人の愛の形を「お互いに伝え合う中で作っていく」ということをトライしてみてはいかがでしょうか?

そのためには自分が本当はどんなことを望んでいて、どんな風に愛されるのが好きでどんな風に愛を表現するのが好きなのか、知ることから始まると思います。

一人でうまくできない時はカウンセラーに話しながら、自分を知るという方法もありますので、カウンセラーに質問してもらいながら、「これがすき」「これは本当は嫌い」ということを知って、そしてそう感じる自分を「まず自分が受け入れること」から始めてみてくださいね。

ゆか姐
ゆか姐

お金の問題は実は奥が深いし、お金の勉強をしていっても実は「自分の生き方につながっていく」なんてことがよくあるんです。何が好きで何が嫌いか、それはお金の使い方から見えてくることもありますよね。自己信頼については一人よりカウンセラーとやる方が変化が早いので、気になる方はぜひお茶会やランチ会に参加してみて、お願いしたいカウンセラーを探してみてくださいね!

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