【ココロノマルシェ】相手を思いやれない自分
ココロノマルシェに寄せられたご相談
パートナーとの心理的距離は近くなるので、つい自分を投影してしまうことがあります。
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
ご相談をお送りいただき、ありがとうございます。
相手を傷つけてしまうことについて、男性性が優位な方は特に「相手の役に立ちたい」という気持ちが強いことが多いので、役に立てない、傷つけてしまう自分を責めてしまうことが多いようです。
「どうして傷つけてしまうのか?」「どうやったら傷つけなくて済むようになるのか?」については、実は視点は「相手へ向ける」のではなく、「自分に向けて」考えていくことになります。
それはパートナーとの心理的距離についても関わりがあり、自分に近いからこそやってしまうことでもあるんです。
どうしてそうなってしまうのか?について、お話しさせてくださいね。
なぜ傷つけてしまうの?なぜ繰り返してしまうの?
パートナーを大切にしたい。
その気持ちは確かなのに、つい気付かぬうちに傷つけてしまったり、パートナーから注意されて初めてそのことに気づくことがあったりすると、傷つけてしまった自分が情けなかったり、大切にすることができないことへの罪悪感を感じてしまったり、申し訳なさ、自分じゃない方がいいのでは?なんて気持ちもよぎってしまうこともあります。
でも、「気付かないうちに相手を傷つけてしまう」ということについて、傷つくかどうかはパートナー側が決めることではあるものの、後で二人で話し合ったことでも何度も同じことをしてしまうとなると、ますます自己嫌悪を感じるかもしれません。
なぜ傷つけてしまうのか?ということと、繰り返してしまうのはなぜなのか?
この2つのことについて、お話をしていきたいと思います。
あなたがあなたをどう扱っていますか?
昭和世代の私や、他の昭和世代の人からすると「今の人を職場で教育するのは難しい」と感じることがあるんです。
それはどうしてか?というと、「当たり前」が違うから。
昭和世代は飲み会は飲めなくても参加が当たり前。まずはビールが当たり前。上司は絶対が当たり前。(これは世代差があるとは思います)
そんな「その世代の人が持つ当たり前」が、今では攻撃的な要素として捉えられることがあるので、「難しいな」と感じてしまうんですね。
頭では「ビール以外も飲めばいいと思う」とか「参加したくないなら参加しなくていいと思う」とは思うものの、それ以外の選択肢がパッと出てきづらいことがあったり、そこで感じていた一体感を今はどこで感じればいいのかわからなくなったり。
そんなことがあるのですが、これって実は「若い頃は我慢するのが当たり前」とも結びついていたりします。
つまり「若い自分は我慢するのが当たり前」という、自分自身への扱い方があったわけです。
その状態で部下や新人社員と接する時に「自分の頃は・・・」と考えてしまうので、つい無意識に「我慢をしいてしまう」ということになりかねないんですね。
随分今はそんな令和時代の環境にも慣れた方が増えたとは思いますが、熱中してきたり、咄嗟に出てくる感情がその頃をひきづってしまっていたなんてこともあります。
今回のシンスケさんのケースでも、これがパートナーに対して起こっている状態なんです。
パートナーとなれば、心理的距離が近くなります。
つい「これくらいわかってくれるだろう」「これくらい許してくれるだろう」と思ってしまうんですね。
会社の人には見せない顔も、パートナーには出せるのはこういう気持ちがあるからなのですが、これが他の面でも出てくることがあります。
それが先ほどお話ししたような、「どんな自分の扱い方をしているか?」ということ。
普段から自分に対して、厳しくしていたり、もっと頑張らないと!と思っていたり、こんなことではダメだ!と思っていれば、それはそのままパートナーにもつい口にしてしまうなんてことがあります。
心を許しているからこそ、普段自分が自分にかけるような声をかけてしまうんです。
繰り返してしまう理由。
先ほどは「傷つけてしまうこと」について、どうしてそうなるのか?は、自分の扱い方によるということをお伝えしました。
では次に、なぜそれを繰り返してしまうのか?または、もっとこうしたいあぁしたいと自分の気持ちを相手に繰り返し伝えてしまうのか?についてお話ししていきますね。
心理学では「〇〇したい」という願望の中でも、相手に対して自分に向けてこうして欲しいということを「ニーズ」と言ったりします。
ニーズとは、自分はできないから相手にしてほしいという要求のこと。
それは私たちが生まれてすぐの頃、親や周りの大人にお世話してもらって生きている時のように、自分ではそれをすることができないから相手にして欲しいと要求を出すわけですが、それを満たされない場合、満たされるまで相手に要求を続けます。
なので満たされないニーズを何度も相手にぶつけてしまう、繰り返してしまうということになるんです。
そしてそのニーズは普段抑圧していれば、しているほど、強くなっていくのでますます自分の中では「これは我慢しなくちゃいけないことだ」と思うようになります。
そうなると、自分ではそんなにだしているつもりではなくても、相手からすると要求が強い、つまり「しつこい」「重い」と言われることがあるわけです。
今回はお話を伺っていない状態での説明になるので、お話を詳しく聞いていく中で、どういうニーズを相手に向けているのか?どうしてそのニーズを抱えるに至ったのか?どうしたら解消していけるのか?についての具体的なことはお答えするのが難しいので、カウンセリングを通してその辺りを扱っていくことで、ニーズの取り扱い方は見えてくると思います。
ただ、ここで重要なのは「ニーズはまず自分から自分を満たすこと」が大切なんです。
つまりは自分が自分を大切に扱えているか?が、とても大切。
自分に優しくできているか?
自分の欲求に対して、自分がまず満たそうと思えているか?
は、すごく大切になってくるんですね。
この2つを自分でできるようになってくると、今度は相手のニーズに対しても対応できるようになってくるので、パートナーに対しての愛情の示し方にも変化が生まれます。
自分を自然と大切に扱えるようになるということは、そのままパートナーのことも自然と大切に扱えるようになるということでもあるし、
自分の欲求を満たすことができるようになれば、やさしい気持ちで人と接することができるのはもちろんですが、パートナーの欲求に対しても気づくことができるようになり、それをどう扱えばいいのかもわかってきたり、相手にどうして欲しいのか?を聞くことができたり、それを実行してあげることができるわけです。
パートナーだから甘えたい。
そんな気持ちが出てくるのは当然のことだけど、もっと深く、もっと大きく愛してあげるにはまず自分がその愛を知らないと難しいですよね。
その愛をまず自分に向けて練習しておくこと。そしてそれをぜひパートナーと分かち合うことを目標に、まず自分を大切に扱ってみてください。
大切に扱うってどういうこと?と思う場合は、まずカウンセリングでご自身がどんな風にパートナーと接しているのかなどをお話ししてみてくださいね。
どんなことで怒られたり、どんなことで傷つけてしまっているのか?
それを自分一人で探すより、もっと早く気がついて変えることができます。
ぜひ素敵なパートナーシップのためにも、自分を大切になさってくださいね。
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パートナーは鏡という言葉があるほど、パートナーシップというのは自分とどう向き合うかが出てくる場所。自分を大切にすること、自分を愛することをした上で、相手の愛を受け取るとより愛が深まるのを感じられると思います。