【ココロノマルシェ】理不尽なことでキレるのをやめたいです
ココロノマルシェに寄せられたご相談
理不尽なことでキレてしまうことをやめたいです。
仕事で上司から定時後に無理難題を押し付けられた、彼氏から連絡するねと言われたのに自然消滅された、電車で水をこぼされたのに謝罪なしなど、理不尽なことに自分が遭うと怒りがおさまりません。昔から短気で、自分の思い通りにならないとイライラします。
イライラしないようにその場から逃げるなど対策を取ってキレないようにしてますが、上記のように自分で避けようと思っても避けられない事態に遭うと対処できません。汚い言葉を使ったり早口で捲し立ててしまいます。
ひどい時は物に当たってしまいます。最近は相手がわざとやったことじゃないと思ったら相手の背景を考えて許せるようになってきました。
でも相手の悪意を感じたり、間違っていると思ったことに直面すると許せません。
キレた後に「さすがに怒りすぎた」と反省します。
このままだと家族も恋人も仕事仲間も離れてしまいます。
どうすれば自分の感情をコントロールしてキレないようにできるでしょうか?
ほしさん
感情を抑えるのではなく、認めていく。
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
ご相談をお送りいただき、ありがとうございます。
理不尽なことでキレてしまいたくなる人ってきっとほしさんだけじゃないと思うんですね。理不尽ってことに、やり場のない怒りを覚えるってことは、多くの人が持っているのではないでしょうか?
小さな頃から「ルールを守る」ということを教えられているので、それを守らない人を見るとなんらかの強い感情を感じるという方もいるかもしれません。
まずは自分の感情を素直に認めてあげるところから始めませんか?
理不尽さに対して反応するようになった出来事は、いつの頃?
冒頭では小さな頃にルールについて、教えられたお話を書きましたが、ほしさんは「相手の理不尽な対応」に、怒りを感じ始めたのはいつ頃からだったんでしょうか?
中学生の時の部活動の先輩後輩の理不尽な対応差だったり、周囲の大人からの理不尽な要求に応えた過去があったり、幼少期に家庭内で理不尽だと思うことが多かったなど、思い出せる範囲でもいいので、「理不尽だったことに反応するようになったきっかけ」なんかを思い出してみてもいいかもしれません。
もしかすると、親御さんが理不尽な対応をする人に対して、どんな対応をする人だったのかなども、思い出してみてもいいかもしれません。
でもこれらを思い出せない、特に浮かばないという時は「自分の中に抑圧している怒り」をまず認めてあげるところから始めると、見つかりやすくなります。
抑圧している感情があると、その時の記憶や出来事も同じように抑圧されてしまうので、「そんなことあったかなぁ?」と思い出せなかったり、「いつってこともないけど、なんとなくそうなっていた気がする」なんて風に、曖昧なままになったります。
しかし最初は怒りを認めるっていうのは少し怖く感じるかもしれませんね。
怒りが出るのは、助けてほしい私がいるからかもしれません。
理不尽な対応をされると、怒りに我を失うとその後で後悔を感じることがある。
そう思うと「感情をコントロールしたい」って思ってしまうのも仕方ないように感じるのですが、感情というのは押さえ込んでもなくなるものではないんですね。
では感情を感じた時はどうするとその感情がきえてくれるのか?というと、それは「感じきる」「燃やす」といったりするのですが、感じることでしか感情は無くならないんです。
怒りを感じると言われると、やっと抑えて周りに危害を加えないようにしているのに、感じてしまったらますます自分の感情を抑えきれなくなってしまうんじゃないか?と不安になるかもしれませんが、実は「怒りは感情の蓋」と呼ばれていて、その下には違う感情を隠そうとしているんです。
特に怒りを、自分を止められないほどに強く感じるということはその下の感情もそれだけ大きなものだと思います。
怒りの下には、痛みや不安、悲しみなどの自分があまり感じたくないと思う気持ちが隠れていたりするんです。
なので、怒りをまず認めてあげることは、その痛みや悲しみなどの在処をちゃんと見つけてあげることでもあると私は思います。
一人でやらずに、まずはカウンセラーと一緒に安全に怒りと向き合うということをはじめてみてもいいかもしれません。
ほしさんは今、怒りを感じる自分を嫌いになったりしていませんか?
怒りを感じる自分は、周囲に対して迷惑になってしまうと思っていませんか?
でもその怒りの下には、その周囲に言えなかった痛みや悲しみなどを抱えているのだとしたら、その痛みや悲しみを誰かに伝えずに抱え込んでしまったほしさんの優しさってもっともっと大きいものだと思いませんか?
一緒にその優しさの使い方を覚えていきましょう!
怒りを感じる時、私たちはなんとなくそこに暴力性を感じて、自分がいることで周りに危害を与えてしまうように感じますよね。怒りとうまく付き合うと言われても、一般的には「抑え込む」という発想を持ってしまいますが、怒りは自分の殻を破るための大切な道具でもあります。その破壊力は大きい。だからこそ、硬い殻を破るには必要なのかもしれません。