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ココロノマルシェ

【ココロノマルシェ】自分を受け入れたいのにできない

yukanee

ココロノマルシェに寄せられたご相談

こんにちは。相談させてください。

私は 自分のことを受け入れたいのに 受け入れられない・認められないことについて悩んでいます。

例えばよくあるのは、他人と比較して落ち込みます。
「なんで自分はあの人のようになれないのだろう」が頭から離れなくて できない自分を受け入れられません。
別のことに集中して切り替えようとしても すぐこの思考が戻ってきます。

おそらく、できない自分を認めてしまったら、絶望感を味わうことになるため 受容できないのかな?と思っています。

絶望感とは、もう、自分にはこの先 それを手に入れることができないという絶望感や、この先、こんな自分で生きていくしかないという絶望感などです。

これらを感じたくないから、受容したいのにできないという綱引き状態になっているのかなと思いました。

また、その思考の中で「今までが失敗作な人生だったから これからも老いるだけだし、何も楽しくない失敗作人生が続く」といった信念のようなものができてしまっています。

「これが私だからしゃあない!」と口に出しても「しゃあないじゃない!それじゃ嫌だ!!」と強情な自分がいて、自己肯定感を上げるための魔法の言葉も木っ端みじんです…。

ちなみに、私の性格としては 昔から負けず嫌いでプライド高い頑固者です…。
小さい頃から 頑張り屋・努力家・真面目と周りからは言われていました。

…そしてもはや そんな自分の素質すら 受け入れたくない、そんな生きづらい性格いらない、と思っちゃう始末です←

こんなどうしようもない私が、どうしたら自分のことを心から認めて受け入れられるようになれるでしょうか?

ご回答いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

はなさん

自分を受け入れた先にはどんな自分を描いているのでしょう?

ゆか姐
ゆか姐

姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。

はなさんはもしかすると色々とご自身でも心理学をお勉強なさっている方かも知れませんね。すると、目にするものには「自分をもっと受け入れていきましょう」「ありのままの自分を認めましょう」という言葉を見ていくうちに、認めることがいいこと、認められないのは悪いこと、ということにとらわれてしまっているのかも知れません。

でもこの言葉の前には必ず「なんのためにそのプロセスをふむのか」という、その先があるはず。それは今の自分からはどんな風にたどりつくかなんて考えもつかないような突拍子もないことでもいいのです。

こうなりたい、こんな気持ちを感じたい、があるから「そうできない自分が苦しくなる」、「勇気が出ない自分が嫌い」などを感じているのではないでしょうか?そのうち、それを「解決すること」に目的を移してしまっていると、「できない自分を責めること」で本来の目的から目を背けることになってしまいます。

本来の目的や夢が本当に欲しいものであればあるほど、私たちは見つめるのが怖く、闇である悩みに目を背ける方が楽だと感じる心理があります。

はなさんが本当にしたいことについて見つめる勇気を持てなくなるほど、やりたいことがある、なりたい夢がある、まずそこを認めることから始めてみませんか?

あの人のようになりたい、という嫉妬について

私は先日、自分のカウンセリングの師匠のデモセッションを見学する機会に恵まれたので、拝見していて、初めて「師匠に嫉妬する」という感覚を覚えました。

実はこの嫉妬を目にした時、私は正直「ニヤリ」としたんです。

「あ〜やっと私はこの凄さがわかるようになったんだ!」って嬉しさからくるニヤリだったんですが、嫉妬ってことをネガティブに捉えていた時代の私であれば、こんな風に喜ぶなんてことはなかったと思います。

かつて、私が同じように師匠やその他の先輩たちのデモセッションを見ていても「わぁ〜すごいな〜」ってポカーンってしてたんです。流れを理解するとか、内容は理解できているけれど、その流れの作り方や、相手とのコミュニケーションから拾っていく情報量の多さやそこから瞬時に判断する言葉の掛け方とか、いろんなことの大枠は理解できるけど、それが自分との距離が遠い分、ただの「観察者」としてのポカーンだったんですよね。

すごいなぁ。いつかなれるかなぁ。なれたらいいなぁ。でも無理かもな〜。

そんな風に見ていたはずなのに、先日拝見した時に「くっそ〜!!!そこでそういくのか〜!!!!思いつかんかった!!!」「あ〜なるほどな〜!あそこでそういくんや!」と、一つ一つがイライラする!!(褒めてるんですけどね笑 これ笑)

イライラしているのは自分に対してなんです。

なんで私は思いつかなかったんだ!!何で私にはあれができないんだ!!って悔しかった。

でもふっとその時に「私、師匠に嫉妬できるくらいまで理解が深まったんや〜!」って嬉しくもありました。

嫉妬するというのは「その憧れの対象と自分の距離が近い」ということ。

憧れるだけなら、最初の頃の私のように「ポカーン」と見ていられたはずなんです。

すごいなぁ、さすがだなぁって見ていればいいだけ。いつかなれたらいいし、なれなくてもしょうがないか!って思う。でも「悔しい」って気持ちは、その対象との心理的距離が近くないと生まれないものなんですよね。

オリンピックでの競技を見て初めて見た選手の銀メダルに、同じように悔しさを感じられる人は、頑張って何年もかけて心血注いだものが全力を出し切っても2位だった悔しさを知っている人が同じような悔しさを感じるように、初めてあってもそこに心理的に共感しうるものがあるからこそなんです。

ということは。はなさんが比べている相手に対して、「自分にもできるのに!」という共感がなければ、その悔しさや比べて同じようにできないことを歯痒く思い自分を責めることはないのではないでしょうか?

相手についてどれだけ知っているのか?

とはいえ、私も自分のカウンセリングの師匠に「自分もできるのに!!」とまで思っているわけではありません。そこにいく努力がどれほどのものなのか、何をどんな風に今まで試行錯誤してきたかは、同じくらい理解していくからです。

私がニヤリとした理由はそこにあるわけですが、「あ〜やっと考えていることを掴め始めた」ということが、自分の成長を感じることにつながるからニヤリとしたわけです。

はなさんは比べている相手のことをどのくらい知っているのでしょうか?

嫉妬って悪いこと、しんどいこと、辛いこと。

そう思っている時は見ないようにしたくなるのですが、相手と自分を比べている時って、相手のことって気になってあれこれ調べたりしたくなりませんか?

  • 思春期の頃、スタイルのいい子に嫉妬した。彼女がどんな食生活なのか、家でどんな運動してるのか気になる。
  • いつもテストで学年一位の子と比べて落ち込んでいた。彼はいつもどんな時でも教科書を手にして通学しているのを見て、自分も真似してやってみた。
  • 職場でいつもチヤホヤされているあの子。また営業部にわざわざ書類持って行ってる!

そんな風に相手が気になってしまうことが自然の流れだと思うのですが、ここで先ほどのように嫉妬について悪いことだと禁止していたら、「嫉妬していない自分」を作るために、相手のことをさほど気にかけないような素振りをして、他のことに集中する必要が出てきます。

これが「比べて落ち込んだ自分を責める」という行動に結びついていないでしょうか?

自分のせいにすることで嫉妬していないことにしているとその熱量はかなりすごい量が自分に向かっている状態になるので、それってすごくしんどいことですよね。

でもその自分を責めないでいなければ、相手を責めたり嫉妬にくるってしまう自分が出てしまうとしたら、それでも自分を責めるということが必要だからやってしまう、そんな状況を自分で作ってしまうんですね。

何に自分は嫉妬しているのか、その感情に注目する。

でも嫉妬している時はなかなか冷静にはなれないもの。ましてや、自分でその感情を禁止しているとなると、思考を使ってあれこれ考えてしまうので、自分の感情に注目するのは一人でやるのは難しいところになります。

まず本音を話せる人がいればその人に話を聞いてもらうなどして、自分の話を整理してくれる人をつけるのもいいでしょう。

「こうしたい、でもこうも思う。でもそれをやればいいと思っていてもできない自分がいる。」などをそのまま話せる環境を持つことは、とても大切。

あるがままの自分を受け入れるという最初のスタートは「話すこと」でもあります。自分の思い浮かぶことを話すというのは認めているから話せることなんです。発想にもないことは話せないので、まず話せていることについて、自分が思ったまま話せばその部分については自分が認めている気持ちなんだと思っていてくださいね。

話をするのはスッキリするためでもあり、心の余裕を作るため。

よく悩みがあれこれ浮かんで出口が見つからない時に「ぐるぐるする」と言ったりしますが、私はそれも長期化すると心にトグロを巻くように、心の中を狭くしていくようなイメージがあるんです。

そういう時は心の中に余裕、つまりトグロを巻いてしまう先端の行き先がどんどん狭く小さくなってしまって身動きが取れないような状況になると思うのですが、話すことはその隙間を少しでも大きくしてくれるものだと考えています。

なので先ほどお話しすることをお勧めしましたが、カウンセリングであればそこはについて巻いてしまうきっかけを作る部分を見つけて、つい癖になって出てきてしまう最初のきっかけにご自身で気がつけるようになっていくサポートをさせていただけるものだと思います。

  • どうしてそう感じたのか?
  • 本当は自分はどうしたいのか?
  • どうなって行きたいと考えているのか?

その部分をお話しする中で嫉妬の部分を、バネにすることができるのでは?と考えます。

悔しいし、腹が立つし、怒りも湧くし、全てぶち壊したくなるくらいのエネルギーは、膨大なエネルギーですよね。それが心の中でぐるぐると心の中を陣取る前に、まずお話をしてみませんか?

参考になさってみてくださいね。

ゆか姐
ゆか姐

できないことはしたくないこと。

だとしたら、自分はどうして自分を認めたくないのか。どうして認めるとどうなってしまうのか?という視点は、一つにとらわれている時に逆側から見る視点になるので、一度そんな風に自分を見つめてみてくださいね。

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