【ココロノマルシェ】仕事でのイライラを無くしたい
ココロノマルシェに寄せられたご相談
マネジメントのようなことをしている30前の女です。
難易度の低い仕事や仕事について自分の頭で考えられない人が回ってくる頻度が高く、そのことでイライラしてしまいます。
一応はレベルアップしてはいるはずなので、そのステージの下位の仕事が回ってくるタイミングがあるのは仕方のないことなのかもしれないですが、その間に他の人が順調にレベルアップしていると思うと嫌なのです。
下についている人は、仕事ができない人なのでその人専属の世話係みたいなポジションも何も価値を感じなくて嫌いです。
いろいろと文句ばかり浮かんでしまいますが、私のものの見方がよくないんじゃないかとも思っています。
今の環境での仕事はもうすぐ1年となるのですが、いろいろと選択肢はありました。
転職することもできたし、今私の下についている人を切る動きもできたと思います。
もしくは仕事なんか放置して気になることの勉強に振り切ってしまってもよかったけれど、そもそも仕事を与えてもらっているのに失礼なんじゃないかとか、人に冷たすぎるんじゃないかとか負けたような気もして、すべて思い留まってきました。
もしかしたら、どこかで自分が仕事ができるようになりたくないと思ってるのかも、とか、せっかちにならないでもっと自分のペースを大事にすればいいということなのかも、とか何か気持ちの持ち方のところに問題があるんじゃないかと疑ってもいます。
少し話はずれますが、結果を出している人と私との違いは、自信の持ち方のような気もしています。
私が自信をもてないことに影響していそうなことで思いあたることとしては、幼い頃に父親に可愛がられたせいで母親からいじめられたことです。
その母親は6つ下の弟が生まれてから私に関心を示さなくなり、いつのまにか統合失調症となってしまいました。
それがあったからか、私は人をすぐ疑ってしまいますし、信用もできなければ、友達グループとかはすごく苦手です。
昔に比べたらだいぶましにはなってはいるのですが、必要以上に自分のせいと感じてしまい、人のせいにしたくなってしまうときもけっこうあります。
結局のところ他人軸になっているんだと思います。
活力も落ちてきているので、今は仕事から気持ちを離して好きなことをするようにしています。
本当は業後や休みの日も仕事の勉強に集中したいので、腑には落ちないのですが、気持ちが落ち着かないと何も入ってこないんです。
趣味は楽しめているのですが、このままだらだらと過ごし続けるのは嫌です。
イライラせずにやりたいことに集中にはどうしたらよいでしょうか。
「こうすべき!」って思っていても、心がついていかないなら、心の声に一度しっかり耳を傾けませんか?
姐さんカウンセラーの根本 ゆかです。女帝マインドから見た回答をお話ししております。
仕事をしていると、気づいている以上に男性性優位だったり思考優位で過ごしているのですが、実際はあまりそのことに本人は気が付かないということが多々あります。
それは周囲も同じように過ごしている人が多く、その中で「結果」を求められ、それに応えようとしているうちに、知らず知らずに思考的に物事を捉えるのが当たり前になっているんです。
それは誰がいい悪いの話ではなく、まず「私はあんまり感じたことなかったけど、どうやらすごく思考的な考え方をする癖があるらしい。」ということを自覚するだけでも随分変わってきます。
その上で、「じゃぁ心の方はなんて言いたいんだろう?」と両方の声を自分で拾えるようになっていくと、思考と感覚、男性性と女性性の両方を意識した形で物事を捉えることができるようになっていきます。
それが「バランスをとる」ということなんですよね。
なので、思考的に「本来はこうする方がいいし、この方がことがうまく運んでいくはずだ。」という思いは効率的だし目的へ早く到着するようにも思えるのですが、そこにエネルギーの源のような無意識や感情といった心の動きがついていかないと、実はなかなか物事って進まないんです。
なので、まず自分の心の声をご自身が思っている以上にゆっくり時間をかけて聞いてあげることが大切です。
結果を出すことと勝ち負けを分けて考えてみる
ご相談文をお読みしているととても賢い真面目な方で、誠実でもあろうとされている姿勢がうかがえるのですが、とてもご自身に厳しい目を向けていらっしゃる方でもあるんだろうと思います。向上心も高い分、「もっとここを変えればよくなるんじゃないか?」そんなことを日々考えて行動に移していらっしゃるのかな?とも思うのですが、その辺りはいかがでしょうか?
向上心もあると目的意識が刺激されて、「よし!頑張るぞー!」と思えるくらいであればいいと思うのですが、今のゆきさんは少しそこに気持ちがついていっていない状態なんだろうと思います。
その中で自分を奮い立たせるために、そもそもここが違ったんじゃないか?あそこを変えるべきだったんじゃないか?いや、でもこの問題も残ってる気がする、とあれこれ思考を巡らせて問題解決を悩んでいらっしゃるのかなと思います。
ここでもし私のカウンセリングに来られたらどんな風にお話を進めるか、書かせていただくと、まず「どうしたいのか?」について色々お聞きしたいなと思うんです。
おそらくゆきさんは普段からとても勉強熱心な方なんじゃないでしょうか?
だから心理学では親子関係に注目するアプローチがあるとか、仕事の勉強に集中したいとかご相談文に書いてくださっているんだろうなと思います。
もちろんそのアプローチ方法もいいと思うのですが、私のカウンセリングの場合は、「まず今の気持ちを知ること」からお話をお聞きしながら進めます。
一度理論を忘れて、「ぶっちゃけ、こうなればいいって思うんです!」ってところをお聞きしていきたいなと思うんですね。
- 嫌だから転職したかったのか、ただ転職したい職業があったのか、転職したら何から解放されるかもと思ったのか
- 下の人を辞めさせることもできたとして、辞めさせたかったのか、本当は辞めさせることではなく解決を望んでいたのか
- そもそもマネジメントなんて興味なくて、職人的に仕事を集中してやれる環境を望んでいるのか、マネジメント自体は面白いけどうまくいかないことが続いて嫌になっているのか
- 自分の元にいる人が可哀想、もっと他の人の元にいたらこの人だって幸せなのにって思うことがあったのか
- そういう私自身、マネジメントされた時にどんなことがいやでどんなことが嬉しかったのか
- どんな風に人に与えたいことが好きなのか
などなど、色々お聞きしていくかなぁと思っているんです。
ここでゆきさんが「それは父親が・・・」とか「母親が・・・」とお話をしてくださってももちろんいいし、そうじゃない「これって愚痴になるんですけど・・・」なんてことでも構いません。
ゆきさんが何を感じ、何を思っているのか?
それをお聞きしたいから。その気持ちに許可を出せる場としてカウンセリングを使ってもらっていいのでは?と思います。
そのくらい、普段からご自身の「したいこと」「思うこと」を制御している、押さえ込んでいるっていう感覚も今はあまり感じていらっしゃらないのではないでしょうか?
愛につながっていくのは感覚で
カウンセリングの現場だと、普段なら会話になかなか登場しない「愛」というキーワードもたくさん出てきます。
きっとそれはブログや本を読んでいてゆきさんも感じていることだと思うのですが、例えば今自分がそれほどまでに一生懸命なことも「愛」だと、ご自身で納得して「あ〜そうなんだよ。私の愛が大きいから仕事頑張れているの!」って思いながら働いているか?っていうと、おそらく「理論としては理解している。でも実感はない。」というとこではないでしょうか?
本、ブログ、動画、そのほか様々な媒体の中で、愛とかみても頭ではわかるし、読んでると納得する。
そうか、誰かを思うことって愛なんだなってことは、ゆきさんも感じていらっしゃると思います。ただ、そこを「感覚的に落とし込む」っていう部分では、なかなか実感したり、体の感覚として感じることって少ないのではないでしょうか?
カウンセリングではワークなども取り入れて、自分の心と繋がっていくアプローチをしていくのですが、その時にいろんな方が涙したり、内側から込み上げるものがあったり、体にも何かしらの感覚での変化を感じる場合もあります。
心が動くことって、実は感覚にも何かしらの変化があったりします。
体が落ち着かなくなって、姿勢をコロコロ変えたくなったり、なんとなく急激に眠たくてたまらなくなったり、何で泣いているのかわからないけど涙が溢れてきてしまったり、時に怒りを感じてイライラして攻撃的したいという衝動を感じたり。
そこには理論を自分の体を通じて裏づけていくのに感覚がとても大切になるんです。その感覚を取り戻していくために、理論をまずは横に置いて「どうしたいのか?」をお話ししていただきたいなと思います。
愚痴を話している時もそうなんですが、だんだん前のめりになったり、態度が大きくなったり、ちょっと手の動作が攻撃性を持った動作に変わったり、変化していることってありますよね?
それも自然なあり方だと私は考えます。
仕事に対してイライラするのを止めたいなら、イライラしている声をまず受け入れる
イライラしているから、イライラをしなくさせるということを目的とした場合、今までと同様に「我慢する」「押さえつける」という方法をとることもあれば、イライラの原因である気持ちを解放する(感じきって燃やす)という方法もあります。
前者は「イライラしなくなった」としても、感情は残っている場合があるので、私は後者をお勧めするのですが、そのためには「自分の気持ちとつながること」がまず大切なんですね。
自分の気持ちをつながるという言葉で理解するのではなく、それを感覚的に落とし込む形で納得する。
その感覚につながっていくためのサポートをカウンセラーに任せて委ねていただければと思います。自分でやりたくなる方が多いし、かつての私も同じように「本で読んだら・・・」「ブログではこう書いてあったから・・・」とやっていたのですが、一人という感覚より誰かと会う時の方が気持ちって大きく感じることがたくさんあるし、相手から感じることもたくさんありますよね。
なので、ぜひ一人で頑張らずに、誰かに任せてその人に道先案内を委ねる気持ちでカウンセリングを使ってみてくださいね!
男性性優位だとダメなのか?というともちろんそんなことはありません。男性性にも成熟度があるし、女性性もまた同様です。ただ、今どちらかを押さえ込んでいる場合、実はもう片方も本来の動きができていないことがあるので、バランスを取る方がいいんです。